ひょっとしてこれから胃の内視鏡検査を受けようとしてますか?
不安ですよね、特に初めての場合はなおさらです。
私は、48歳という年齢もあり、これまでに何度か検査を受けていますが何度受けても緊張しますね。
今回はつい先日、受けてきた内視鏡検査の模様をお伝えします。
目次
検査を受けようと思ったきっかけ
ただ健康診断的に受けようと思ったわけではありません。それ相応の理由がありました。
- 食べ物を飲み込むときに胸のあたりで引っかかるような感触があった
- 食後に胃からこみあげてくるようになった
2か月くらい前からこのような症状が出てきたことと、ここ1年の間に体重が減少してしまったこともあり、思い切って検査を受けることにしたのです。
病院選び
検査を受けるにあたって大事なのは、どこで受けるかということ。
私はもともと胃腸が弱く、今から25年前の20代前半のときに一度胃カメラを飲んだことがあります。このときは、
死ぬほど苦しかった…!!
当時住んでいたところの町の開業医にいったのですが、
もう苦しいのなんの
涙と鼻水とヨダレでボロぞうきんのようになりました。
今思うに、その先生の(先生とも呼びたくないですが)腕、技量が劣っていたのでしょう。が、その時はそんなことは分かりません。もう二度とこんな検査は受けないと心に誓いました。
その後、40歳になってから、必要にかられて同じ検査をすることになったのですが、このときは営業先のお客様がいい病院を紹介してくれ、そこでは信じられないほど痛くない検査を受けることができました。20年前の検査とはまさに月とスッポンでした。
ただ、唯一の問題は家から遠かったこと。車で1時間かかりました。
それくらい行けないわけではないのですが、今はそんなに時間をかける余裕がない。
というわけで、私の住む横浜市で病院を探していたら、たまたま勤務先の人が、私の通院可能な場所にある病院を教えてくれたのです。
聞いてみたら、別に痛くないし、苦しくない、とのこと。
というわけで行ってきました。
行ったのはこちらの病院です。
横浜市瀬谷区の『五十嵐外科胃腸科』。
相鉄線の三ツ境駅から歩いて5分のところにあります。比較的新しい建物です。
診察と検査予約
この日は平日の11時ごろだったでしょうか。おそるおそるドアを開けてみると、待合室に患者さんが4,5人腰かけていました。意外に空いています。
受付をして20分ぐらいで呼ばれました。
診察室に入っていくと、40歳前後とおぼしき先生が診てくれました。
私が症状を説明すると、ふーむと少し考えこんで言いました。「胃酸がこみあげてくることでそういう症状になることもあるんですが…でも、一度、検査してみましょうか」
というわけで胃内視鏡を受けることに決定。その後、看護師さんから検査に関するカウンセリングを受けます。
検査前の注意点
◆前日は夜9時以降は食べない
◆当日は何も食べない。朝起きた時にコップ一杯の水は可
これはバリウム検査と同じですね。が、この後、難問を突きつけられます。
◆内視鏡は口からにするか、鼻からにするか
鼻から胃カメラを入れる検査があるのは知っています。看護師さんも、
鼻からのほうが楽という人が多い
と教えてくれました。
そりゃ楽にこしたことはありませんが。
でも鼻から?
私は不安でした。自慢じゃないけどインフルエンザの検査(鼻から入れるヤツ)でも泣きそうになってしまうくらいなんだよねー。
どう考えても口のほうが、喉のほうが通る範囲が広い。
「じゃあ…口からでお願いします」
これでカウンセリングは終了です。
検査当日
受付を済ませると奥の畳1畳くらいの小さなスペースに案内されました。そこには仰向けに座るためのイスが置いてありました。
まず看護師さんから説明を聞きます。
◆検査は5~10分くらい
◆検査の前に2種類の薬を服用すること
等が伝えられます。それと、もう一つ。
◆検査は口と鼻のどちらから行うか
これは先日、口からと伝えていましたがどうやらこの段階でも選べるようです。私は同じことを口にしました。
ファイナルアンサー?という目で看護師さんは私を見ました。ホントに口からでいいんですね?後悔しませんね?どうなっても知りませんよ?と言われているみたいでたじろぎましたが、それでも初志貫徹しました。
検査開始
手順はこうです。
1.胃の粘膜を洗浄する薬を飲む
これは小さなコップ1杯です。楽に飲めます。
2.麻酔をかける薬を喉に含む。
仰向けになって口を開いたところに看護師さんがスポイトで喉の奥に入れてくれます。柔らかめのゼリー状の薬です。
「3分くらいそのまま喉に含んでおいてください」と言われます。「舌と喉に麻酔をかけるものですので飲み込まないようにしてください。でもどうしても飲み込みたくなったら飲み込んでも構いませんからね」
飲み込まないように、と言われると飲み込みたくなるのが心情。というかあおむけの状態で喉に液体があれば身体が自然に飲み込もうとします。
飲み込んでも構わないと言われても、もしそれで麻酔が十分にかからなかったらと思うとおいそれとは飲み込めません。しかし薬は勝手に喉の奥に流れていこうとします。ぐむむむ…
3分の長いこと。
2分くらいはガマンしましたが…
ゴホッ!ゴホゴホゴホッ…!
途中でガマンしきれずにムセてしまいました。当然、その拍子に
ゴックン。
あ――――ッ!!!
でもしょうがありません。飲んでしまったものはどうしようもありません。
それから看護師さんに奥の処置室に連行されました。この頃には『連行』という気分になっています。
「スリッパを脱いでここに横になってください」
言われたとおりに横になります。
「お尻を後ろに引いてへっぴり腰のようなポーズにしてください。身体は楽にしてくださいね」
へっぴり腰のポーズはともかく、緊張してるから楽にするのは難しい。
さらに顔の下にヨダレ受け用の紙がたくさん敷かれ、かなり悲しい気持ちになってきます。ああ、またヨダレまみれになるのか…
そこへ先生登場。診察の時とは違い、壮年と思しき貫禄のある先生です。あとで分かりましたが院長先生でした。
目の前にぶら下がっている黒々とした内視鏡とゴム手袋をはめる先生を見て、ああ、もう逃げられない…と観念しました。
さらに口にマウスピースをくわえさせられます。内視鏡を噛んでしまわないためのものです。これをくわえると絶望的な気分になります。
「じゃあ始めます」の声とともに内視鏡が私の口に挿入されていきます。身体がメチャクチャこわばっているのが自分でも分かります。楽に、なんてムリ!!
最初は、お、平気かな?と思いましたが、喉の奥から食道へ通るとき、
お、うご、お、おえ、ご…
となりました。この時はちょっと苦しい。
でもこの時だけです。そこを越えるとあとはそれほどでもありません。内視鏡が食道を越え、胃に入り、十二指腸へと進んでいきます。途中で胃に空気を入れたりしますが、これも特に苦しいということはありません。
あと、検査のあいだ中、看護師さんが腰のあたりをさすってくれています。これが意外に効く。なんだか安心感をあたえられます。さするというのは大事なことなんだなと実感しました。
そんなこともあり自分でも割と冷静でいられました。
検査中は深く息を吸うと楽かも
ということも分かりました。
それから内視鏡が引っ張り出されます。ここも苦しいということはありません。
「はい、これで終了です」
終わってみたら意外に短かった気がしました。体感的には5分くらいだったでしょうか。とにかく終わってホッとしました。
その後、軽く口をすすぎ、待合室で待機。
結果
診察室では先生が写真を見せながら説明してくれます。
「ここが食道、ここが胃、ここが十二指腸…胃が少し荒れているかな?でも1センチの内視鏡が通っているけどどこもスムーズで特に問題はなさそうだね。」
と言ってもらえました。
というわけで異常なし。
よかったァ――
胃に関してもしばらく様子を見るということ。薬もなし。もちろん希望すれば出してくれたでしょうが、なくてもよさそうでしたので。
胃内視鏡検査を受けて
検査は思っていたより楽でした。時間も短く受付の40分後には病院を出ていました。
麻酔が切れてくるにしたがって少し喉に違和感が感じられるようになりましたが、これも大したことはありません。病院を出て1時間もたたないうちに昼食を食べていました。
検査に関しては、最初の胃カメラが奥に入るところだけ我慢すればあとは平気だと思います。人によって感じ方の個人差があるので絶対とは言えませんが、私は再度受けることになってもまたこちらで受けるつもりです。口からの検査がどうしてもイヤだという人は鼻からの検査もできますので相談してみてはいかがでしょうか。
気になる費用は4,000円弱。ピロリ菌検査や他の処置を一切せずの内容ですので検査によっては変わってくると思いますが非常に良心的な値段だと思います。
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