コロナの自宅療養9日目のこと。
熱は数日前から下がっていたし、のどの痛みも引いていた。
だけど部屋から出られないし、PCの前に座るほどの元気もなかったしで、ベッドでゴロゴロしていた。
夕方の6時ごろのこと。
目次
謎の頭痛に襲われる
その前からなんか頭が痛いなというのはあった。頭の奥の方が痛いというか。
でも昔から頭痛持ちだし、数日前も似たような痛みがあったから我慢してたんだよね。そのまま。
そうこうしているうちにカミさんがいつものようにドアの前に夕食を置いてくれた。
頭が痛くてフラフラしながらそれを部屋に入れ、汁物をひと口飲んだ。
なぜかいつものようにうまく感じない。
いや、それどころか気持ち悪い。
吐き気と異常な発汗
気がついたら頭痛はとても激しいものになり、吐き気まで襲ってきていた。
やばいと思った。これは脱水症状、つまり熱中症だ。
カミさんにLINEした。
「脱水気味なのでスポドリあるかな」
こんなときになかなか既読にならない。早くしてくれ。
ようやく届いたスポドリを飲む。
が、頭が痛すぎてあまり進まない。
気がつくともたれていたベッドの角がぐっしょりとぬれている。
なんじゃこりゃ?と思ってみると自分の汗だった。ものすごい量の汗が背中一面に流れていた。
本格的にやばいと思った。下手したらこれ救急車じゃね?
しかしとにかく頭が痛い。それで引き出しから頭痛薬を2錠取り出し、震える手で流し込む。
経口補水液飲んで吐く
「経口保水液置きました」
そのあとすぐにカミさんからLINEがあった。
ドアを開けてそれを中に入れ、説明書きを読んでみると脱水症状のときに使用するものらしい。ふたを開けて飲む。
ぬるいせいもあるのか、あんまりうまいものじゃなかった。頭も痛いし、とりあえず半分飲んで休む。
約30秒後。
盛大に吐いた。
最初に食べた汁物、次に飲んたスポドリ、そして経口補水液。ぜんぶ吐いた。もちろん数分前に飲んだ頭痛薬も出てしまっただろう。
洗面器なんてないからゴミ袋に。まわりにはそんなに飛び散らなかったと思う。あとで少し拭いた。
自宅療養中の熱中症恐るべし
なぜだか知らんが吐いたら少し楽になった。
とりあえずスポドリを飲んで横になり、じっとしていた。
やがて頭痛もひいていき、吐き気もおさまった。汗も止まっていた。
1時間以上たってはいたが、最初は箸をつけることもできなかった夕食を、ちゃんと食べることができた。
さっきの状態が嘘のように回復していた。
よかった、、、
診断をつけてもらったわけではないが、あれは間違いなく熱中症だったと思う。
家で熱中症になるなんて、お年寄りくらいだろうと思っていた自分がバカだった。
50代でもなるのだ、熱中症に、家で。
自宅療養で部屋から出られないという特殊な状況であったにせよ、熱中症になったのだ、現実に。
なった感想を言うならば、
相当ヤバイ
身体がガクガクするような感じになり、思考力が消える。
猛烈な頭痛に襲われ、吐き気が止まらず、汗でどろどろになり、深い沼に沈んでいく。そんな感じ。
熱中症で命を落とす、というのはこういうことかと分かる。
熱中症予防にとにかく水分補給、頭痛に注意
今思えばたしかに水分が足りていなかったかもというのはある。
部屋で隔離されていて、トイレ行くたびにカミさんがトイレを除菌するからその手間を考えてトイレを減らそうと思っていた。
自然水分も控えめになる。
この日も昼食時に水を飲んだきり、そのあとは水分を採っていなかった。
で、風通しの悪い部屋で、もちろんエアコンもなく、じっと汗をかきながら寝ていた。
いつのまにか水分が不足していたのだろう。
それにくわえ、少々飲まなくても平気、という思いあがった気持ちも否定できない。
年よりじゃないんだから、という。
でもそうじゃなかった。
まったくそうじゃなかった。
だから教訓。
熱中症にならないために、
水分は自分が思っている以上にしっかりと採ること
これしかない。
コロナで自宅療養中のあなたへ。
くれぐれも私のようなことにならないよう気をつけてください。
頭痛が現れたら危険のサインです、早めに水分を採るよう行動してください。
そして無事に療養を終えられますように。