2017年の5月にソーシャルレンディングでの投資を始めて約8ヶ月がたちました。
理由のひとつは銀行の金利のあまりの低さ。スズメの涙の金利しかつかないことに疑問を持ち、当時耳にしたソーシャルレンディングを始めてみたのです。
結果からいうと――預けているだけということを考えれば――十分満足のいくものでした。
今回はその中の「クラウドバンク」の投資の経過についてお伝えします。
目次
クラウドバンク 全体の融資の推移
本当かどうか分かりません?がクラウドバンクの公式サイトにはこのように「回収率100.0%」「デフォルト率0.0%」と書かれています。
「エリア別応募金額」では関東地方がズバ抜けて多くなっています。不思議。
これは「応募金額の推移」。2015年から約10倍の伸びを見せています。
「利用者の資産」。中には1億以上というつわものも。
投資する際の注意点①ソーシャルレンディングは元本保証ではない
最初に水を差すようですが大事なことなので先にお伝えしておきます。
ソーシャルレンディングは元本が保証されるものではありません。
レンディングとは融資、すなわち貸付です。貸付である限り、融資先の企業や事業所等に不測の事態があれば融資したお金が戻ってこないこともあります。クラウドバンク自体に何かあった場合も同じです。
ですので、ここではソーシャルレンディングを通して実際にお金を運用した結果を書いておりますが、投資に際してはその点をよくご留意ください。
ソーシャルレンディングに限らず、投資ではしきりに言われることではありますが、あくまで自己責任でご判断ください。
投資する際の注意点②運用期間が終了するまで引き出せない
定期預金なら途中で解約することができますが、ソーシャルレンディングは運用期間が終了するまでお金を引き出すことができません。
運用の途中でやっぱりそのお金が必要になったといっても出すことができないのです。
なので投資する際は運用期間をしっかりと確認し、余剰資金、ないしは当面使う予定のない資金で行うようにしてください。
クラウドバンクの登録
クラウドバンクの登録についてはこちらにも書いています。
- 本人確認書類
- マイナンバーカードもしくは通知カード
- クレジットカード
手続き自体は簡単なものですが、ハガキが送られてきて初めて取引が可能となります。
とはいえ仮想通貨とは違って値動きを気にする必要がありませんからハガキが届くまでヤキモキすることもありません。時間があるときにゆっくりとやってみてください。登録は無料です。
2017年5月、太陽光発電ファンドに5万円投資
クラウドバンクは発電系が多いのが特徴です。太陽光発電や風力発電事業への投資ですね。
今後、電力はますます需要が大きくなっていくはずなので投資する価値は十分にあると考えます。
というわけで、2017年の5月、このファンドに5万円投資しました。
- ファンド名:太陽光発電ファンド68号
- 運用期間 :7ヶ月
- 目標利回り:6.3%
- 担保・保証:ともに有
ソーシャルレンディングのサイトではほとんどあると思いますがシミュレーションが可能です。
5万円を投資した場合の税引後利息は1,463円と出ました。7ヶ月後どうなっていくかの検証です。
2017年7月、追加で太陽光発電ファンドに5万円投資
続けて7月にさらに5万円を追加で投資しました。同じく太陽光発電ファンド。
- 目標利回り:年率6.4%
- 運用期間:4ヶ月
- 担保:有 保証:有
運用期間が4ヶ月と短いのでひとつ目のファンドより利息は少なめですね。
これで合計10万円の運用になりました。
4ヶ月後の運用推移~利息789円
9月の時点での推移はこちら。
投資開始後、約4ヶ月で利息789円。
たったそれだけ?と思うかもしれませんが、これは銀行の定期預金に1年間預けた場合の利息をはるかに超えます。
5ヶ月後の運用推移~利息1,286円
さらに翌月。
5ヶ月で千円を超えました。少しづつ順調にふえています。
8ヶ月後の運用推移~利息2,342円
年が明けて2018年1月。
クラウドバンクで投資を始めてから8ヶ月で2,342円の利息がつきました。それもただ預けているだけ。
もちろん、銀行の預金と違いリスクはゼロとはいえませんが、そもそも投資自体が何らかのリスクはつきものです。仮想通貨などはその最たるものでしょう。それに比べればソーシャルレンディングは比較的リスクが低いと考えることもできます。
シミュレーションと実際の推移の比較
ここでひとつ目のファンド「太陽光発電ファンド68号」の成績を検証してみます。
これはクラウドバンクの「投資収益 年間レポート」の画面。
<2017年>
開始2か月後の7月から分配金が付与されるようになり、12月で合計1,227円。
これと翌年1月(最後の月)の198円。
<2018年>
1,227円 + 198円 = 1,425円
ここで前のシミュレーションをもう一度見てみましょう。
シミュレーション1,463円 ー 運用実績1,425円 = 38円
40円ほどシミュレーションを下回りましたがこれなら誤差の範囲といっていいでしょう。
クラウドバンクで51,000円を再投資
こうして「太陽光発電ファンド68号」が予定通り償還されたので口座にお金が戻ってきました。50,000円が51,342円になっています。
この51,342円をさらに再投資にまわします。
この時点で募集していたのは2ファンド。ともに太陽光発電ファンドですね。
それ以外は応募金額が募集金額に達して「成立」したもの、成立して運用が始まるのを待っている「運用開始前」となっています。
ということで「太陽光発電ファンド230号」に投資することにしました。
- 目標利回り:7.0%
- 運用期間:3ヶ月
- 担保・保証:ともに「有」
ここで気をつけておきたいのは、担保・保証があるからといって投資額が100%保護されるというわけではないということ。
何度も言いますが、
これがシミュレーションです。
5万円預けて697円。
安!と思いますが、でもこれ3ヶ月での数字ですからね。
仮に5万円が20万円だとこうなります。
投資は千円単位で行います。
投資を実行するとファンドが成立するまで「申請中」と表示されます。
ちなみにこれが申請直後のファンド紹介の画面。赤枠部分をご覧ください。
これが数時間後にはこうなっていました。
149名 20,884,000円 → 175名 27,149,000円
わずか3時間くらいで応募金額が600万円以上ふえました。かなりの早さで集まっています。
ファンド一覧ではこのように表示されます。やはり集まってくると皆そこに投資したくなりますよね。
この段階で締め切りまであと15日ありますが、おそらく締め切りを待たずしていっぱいになるでしょう。世の中、投資したい人が多いようです(※翌日に締め切りになりました)。
銀行の定期預金より利息がつくよ
もちろんリスクもあるので100%安全とはいえません。しつこいようですがそれはくりかえしお伝えしておきます。
が、そのリスクをとることができれば、こうして償還された金額を再投資にまわすことでじわじわとお金がふえていきます。
たかが2,342円とはいえ銀行に預けていたら利息は数円のレベルでしょう。毎月メールで知らされる分配金ひと月分だけで銀行の1年分の利息を超えてしまいます。
もし銀行に預けっぱなしで当面使う予定がないお金があるという人は一度ソーシャルレンディングを試してみてはいかがでしょうか?
「クラウドバンク」は比較的「担保・保証あり」のファンドが多いので――まあ気休めではありますが――投資する際には一つの材料になります。
あと個人的には、発電事業への投資が多く、日本の電力事情にも寄与できるのでその面からもおすすめです。
登録は無料、本人確認書類等のアップロードもやってみると簡単ですのでぜひトライしてみてください。