お金持ちの人がどんな生活をしているか興味はありませんか?
お金持ちの人にはどんな特徴があるのか知りたいと思ったことはありませんか?
よくテレビで映し出されるお金持ちは大きな豪邸に住み、いかにも高そうな家具調度類が揃ったリビングで悠然と紅茶を飲んでいるといったものが多いですよね。
でも世の中のお金持ちは誰もがあんな風に暮らしているわけではありません。ごく普通の家に住み、一見質素な暮らしをしている人もいます。
でも長年にわたり、様々なタイプのお金持ちの家に営業で出入りしてきた僕からすれば、それらの人にはいくつか共通する特徴があります。
今回はお金持ちの人に見られがちないくつかの行動パターンをお伝えします。
目次
お金持ちの人によく見られる7つの行動パターン
最初に断わっておきますが、ここに書くのはすべての人にあてはまるわけではありません。中にはそうじゃないという人もいるでしょう。でも僕の感覚では、お金持ちであればあるほど、これらの傾向が強かったと感じます。
- ねぎる
- 得することに貪欲
- 「いつでもいいよ」と言う
- 「もらっとくよ」と言う
- 相手が若くても「さんづけ」で呼ぶ
- 悪いものを食べない
- 先を見据えている
では順に説明していきます。
ねぎる
値切る。
信じられないでしょうがこれが一番の共通事項。富裕層への営業において、お金持ちの人はモノを買うにあたってほぼ間違いなく値切ります。
お金がいっぱいあるのになぜ?と思うでしょう。それにはいくつかの理由があります。
一つには扱う商品の問題。富裕層相手の営業は宝石や美術品といった嗜好品が中心です。これらの商品はお客様が買いたくて声がかかるというよりは、こちらから「売りに行く」ことがほとんど。なので「売る側」「買う側」の力関係のバランスもあり、どうしても値切られてしまうことが多くなりがちです。
そしてもう一つは金額。お客様も心得たものでごく普通の洋服や雑貨など一般的な価格のものは値切りません。値切れないことを知っているからです。でも嗜好品は違う。ほとんどが数十万円から数百万円と高額です。たしかにそのままの値段で買うにはあまりにも高いし、そもそも値切れるはずだと知っている。
これは嗜好品に限ったことではなく、家具や寝具などお客様が必要にかられて買うものにもあてはまります。でも高いものは値切る。これが基本。
なぜ値切るのか?これは2つ目の行動パターンに起因します。
得することに貪欲
お金持ちであればあるほど得する情報に敏感です。そしてその情報をしっかりと利用します。
たとえば販売にはさまざまな販売促進の方法があります。商店街でよく見かける「期間中のお買上ポイント2倍」とか「ギミックプレゼント」というのも販売促進のひとつです。
お金持ちの人はモノを買うときはこれらを最大限に活用します。同じものを買うなら絶対にポイントが多くつくように、ギミックは必ずもらえるような買い方をします。そんなに大きな差にならないからこれくらいどっちでもいいなんじゃないのかな?というようなときでもほぼ間違いなく得になるほうを選びます。
また、過去に、1万円で1万3千円分の買い物ができる商品券を自治体が発行したときがありましたが、お金持ちの人ほど買上げ上限いっぱいまで購入していました。そうでない人はあまり買わないのと非常に対照的です。
基本的に言えることは、お金持ちは自分が得をする情報に貪欲でそれをしっかりと利用するということ。
本来はお金のない人ほど得する情報に貪欲であるべきなのに実際はそういう人ほどこれくらいなら別にいいや、とおろそかにしがちですよね?でもお金持ちはそこを絶対に外さないのです。
「もらっとくよ」と言う
営業ですから商品をたずさえてお客様の家に販売に行きます。そこで商談しになんとか決着がつくと晴れてお買い上げになります。その時のお客様のセリフ。
「もらっとくよ」
お金持ちの人は「買うよ」「買います」とは言いません。
「じゃあこれ、もらっとくよ」
「せっかくだからいただくわ」
別にあげるわけじゃないんだけど…あとで代金は請求するんだし…考えてみると不思議な言葉です。でも、こう聞くと何か人間的な大きさを感じさせられますよね。
商談成立時のこのセリフの出現率は95%。男性も女性もほとんどの人が口にします。
「いつでもいいよ」と言う
営業で商品を買ってもらうと、高額品の場合は後日あらためてお届けに伺うことになります。お客様に「(納品は)いつがいいですか?」と尋ねると、ほぼ全員がこう答えます。
「いつでもいいよ」
この返事になる確率も95%以上。皆、言います。
普通、買ったものって早く手元にほしいじゃないですか。そんなことないですか?僕は買ったら一刻も早く欲しいです。
でもお金持ちはそんなこと言いません。それがお金持ちのおおらかさなのでしょう。別に焦って手に入れたいものじゃなし、ということでしょうか。
でもこの「いつでもいいよ」を額面通りに聞いていると痛い目に遭います。昔、いつでもいいよと言うんだからちょっとくらい遅くても平気だろうと納品を後回しにしていたら、「いったいいつ届けてくれるの?」とお叱りの電話をもらったことも汗
「いつでもいいよ」は一種の決まり文句であって真に受けてはいけないということです。
相手がどんなに若くても「さんづけ」で呼ぶ
25年間営業をしてきた中で、僕のことを「マドギワくん」(本名は違うよ)と呼んだのは当時70代後半だった男性のお客様を含めて2,3人だけです。他の人はすべて「マドギワさん」と呼びました。50代のお医者さんも60代の社長も70代の資産家の人も。男性のお客様も女性のお客様も。
今でこそ40代後半のオヤジになっていますが、営業を始めたのは20代前半。お客様からすればそんな営業マンは子供のようなものだったでしょう。それでもちゃんとした一人の営業マンとして接してくれたわけです。
相手のことを年齢や学歴、経歴ではなく、1人の人間として尊重する。
これってすごくうれしいことですよね?
呼び方だけではありません。
今から数年前、当時担当していた中でもっとも買上げの多かったある70代の女性のお客様がいました。この人は本当にすごい人で、営業が終わって僕が車で去る時も、視界から見えなくなるまでずっとドアの前で見送ってくれていました。バックミラーでその姿を見ながら本当に頭が下がる思いでした。
身体を気遣っている
富裕層ということで顧客の年齢が高めだったことも影響していますが、どの人も身体を気遣っていました。健康に対して積極的に手を打っている人が多い。
定期的に人間ドックや内視鏡検査を行うことはもちろん、ふだんから身体に入れるものを気遣う。水は常にミネラルウォーター、食べるものは添加物不使用のものを選ぶ。水素水を飲用に使っている人もいました。
お客様によっては「あげたがり」の人もいて(ほとんど女性)、いろいろなものをもらいました。これ、いいから飲んでみてといわれてプラセンタをもらったことも。
先を見据えている
ある自営業のお客様の話です。その人は夫婦で土木工事業の会社を経営していました。業績も順調で暮らしも裕福、僕の上位のお客様の1人でした。
ある時、いつものようにご自宅に営業に伺ったときのことです。役員である奥様から突然、会社を譲渡したと聞かされてびっくり!まさに寝耳に水でした。呆然とする僕を前に、しばらく前から譲渡先を探していたのだけどたまたまいい人が見つかったから売ることにしたというのです。
60代で社長も元気。まだこれからいくらでも働けるのになぜ?と思ったのですが、奥様が言うには、まだ社長が元気なうちに交渉したほうが高く譲渡できるからということでした。年をとってあまり働けなくなってからだと足元を見られ安く買い叩かれてしまうからと。
話を聞いてさすがだなァと思いました。だってこの会社自体、社長が一代で築き上げたものです。それをパッと手放してしまう潔さ。そして先見の明。なかなか真似できるものではありません。
でもこれが正解だったことに、このお客様はその後駅に近い新築の高層マンションに引っ越し、美術品などをお買い上げになって悠悠自適の暮らしをしています。
これは極端な例かもしれませんが、お金持ちの人は概して、ずっと先のことまで考えて行動しているように感じました。決してその日暮らしではない。それはお金がたくさんあるからというだけでなく、染みついた思考パターンがそうさせているのです。
お金持ちの思考・行動パターンは真似したほうがいい
いかがでしたでしょうか?この中であなたに共通することはあったでしょうか?
以前、ある本でこんな一節を目にしたことがあります。
お金持ちはなぜお金持ちなのか?
→お金持ちだから。
一見、人を食ったようなこの答えですが、実際、ここには真実が隠されているように感じます。お金持ちは自分がお金持ちであることを自然なことだと考えている。だからこれまでもこれからもお金持ちであるのだと。
これは言いかえればお金持ちの思考パターン、行動パターンがしみついていることの表れともいえます。
これらの思考パターン、行動パターンはすぐに身につくものではありません。長い時間をかけて少しずつ培われていきます。
でもお金持ちになりたいと考えるなら、その人たちの思考や行動のクセは知っておいたほうがいい。そして取り入れたほうがいい。今日からでも簡単なことから真似してみてはいかがでしょうか?
一つつけくわえるならばお金持ちの人は何かしらの投資をしている人がほとんどです。銀行だけじゃなく証券会社の人もよく来てましたよ。積み立てなら小額から始められるのでおすすめです。
コメントを残す