2017年6月21日追記
この記事は今年の1月に更新したものなので冬のセールの話になっています。
それではせっかく検索してくれた方に申し訳ないので、2017年の夏のセールのお知らせハガキを載せておきます。ご参考まで。
追記終わり
目次
『スーツカンパニー』に行ってきました!
先日、横浜駅西口の『ザ・スーツカンパニー横浜西口店』に行ってきました。
目的はグレーのスラックスを買うこと。
なぜ他の店ではなくスーツカンパニーで買おうという気になったかというと、
この本の影響です。この本には、私のような洋服オンチの人間がどんな服を揃えたらいいのかが明確に書かれています。
「またいつもと同じ服着てるの?そんな人が読むべきメンズファッションの教科書」
この中で『スーツカンパニー』が紹介されていたのです。
ジャケットやスーツは比較的身近な存在であるスーツカンパニーで揃えましょう。
調べたらお店が横浜にもあり、いつもより早く仕事をあがれた日に思い切って足を運んでみました。
最初はスラックスだけ買うつもりが…
向かってみるとまさに駅の真ん前でした。
お店に入ったのは夕方の5時半。駅のまわりは人でごった返していましたが中はすいていました。1階のフロアにはお客さんは1人か2人しかいません。
入り口に”sale”と書かれていたのでもう少し混んでいるかなと思いましたが、拍子抜けするほどでした。
とりあえずジャケット、スラックスのある2階に。
2階もすいていました。お客さんは2,3人くらいでした。
でもそれらのお客さんは熱心に商品を見たり試着したりして、目的買いで来ていることが分かりました。ぼくはとりあえずスラックスを見始めました。
数は非常に多いです。サイズも豊富で、超巨大なサイズから、ぼくのような小人用のサイズまであります。
3分くらい見ていたら店員さんが声をかけてきました。ハンガーの根元についているタグを指さし、「こちらの赤いのがスリムタイプで、白いほうがレギュラータイプになります」
なるほど。ぼくはスリムタイプを探していたのでそちらに手を伸ばしました。
「お客様でしたら、こちらのSSかSSSがよろしいかと思います。ただ、SSSはあまり種類がないので…」と店員さん。たしかにSSSは2種類くらいしかないようです。
パンツ(スラックス)はレギュラータイプとスリムタイプがある
サイズはSSSから(ただし種類は少ない)
話の流れでウエストを測ってもらい、SSでもなんとかいけそうだったので、たくさんの商品の中から、やや濃いめのグレーを選びました。
それからフィッティングルームで裾を測ってもらいました。「裾の長さはどれくらいにしますか?」
「少し短めにしようと思っています」と当初からの心づもりを言いました。
今、履いているスラックスはごく普通の長さなのですが、今回は短めに履こうと考えていたのです。ホラ、若い人がよくやっているじゃないですか、くるぶしが見えるくらいの長さの。まあ、あれほどまでに短くするつもりはありませんでしたが、それでも少しだけ『イマふうの着方』をしてみたかったのです。
ただ、店員さんの話では、短くするにしても基本的にはスラックスの真ん中の折ジワの先と靴が触れるくらいの長さは必要です、ということでした。
「じゃあ、これにします」シンプルなものですから色さえよかったらOK。
「ウエストはどうしますか?」少し履きジワが入るようだったのでウエストを詰めるかどうか聞かれました。加工代は1,000円だそうです。
「ウエストは」と少し考えましたが、「…いいです。今履いているスーツもこれくらいですから」とお断りしました。本音はできるだけ安く抑えておきたい。
あとスラックスの裾上げは500円らしいのですが、『スーツカンパニー』の会員登録をして、メルマガを受け取る設定にすれば無料になるとのこと。もちろん登録しました。
ウエストつめ 1,000円
裾上げ 500円(会員登録で無料) 5日間
『2点で20%オフ』の盲点
じゃあ、これから会計を…と思っていたら、「いっしょにジャケットやシャツはいかがですか?今なら2点購入で安い方の商品が20%オフになりますよ」と店員さん。
いつもならそんなことには一切耳を貸さないのですが、上記の本を読んで、少しずつ洋服を揃えていきたいと考えていたこともあり、ついジャケットの棚のほうに近寄っていってしまったのです。
おまけに20%オフは魅力に聞こえました。
が、実はここに大きな勘違いがあったのです。
この時、店員さんはちゃんと、「2着買ったら安い方の商品が20%オフ」と言っていたのですが、ぼくは「2着買ったら2着とも20%オフ」と理解してしまったのです。
人は自分の都合のいいように理解するものだということを自身で証明したわけですね。
20%オフなら買ってもいいかナ?と思いました。
すっかりその気になったぼくはそれから店員さんの出してくれるジャケットを2,3着、試着してみました。
が、どれもいまひとつピンときません。
店員さんが何度目かに奥に商品を取りに行っている間に、ぼくは一番端のボディが着ている紺色のジャケットに目を留めました。これよくない?そう思ったぼくはそのジャケットを着てみました。
生地はジャージー素材というのでしょうか、ちょっと粗めの、でもとても柔らかい手触りです。すごく気持ちいい!
いっぺんに気に入ってしまいました。
値段は…23,000円…がセール価格になって20,700円。安くはありません。
でもここから20%オフなら17,000円くらいになるし、そんならいいか!買おっか!
「2着で20%オフなんですよね?」
この後に「じゃあ、買います!」というセリフを用意して店員さんにほがらかに尋ねました。
でも店員さんの答えはぼくのそんな浮ついた気分を一瞬で吹き飛ばすものでした。「いえ、安いほうだけが20%オフです」
「…え?」絶句するぼく。「安いほう…だけ?」
な、なんということでしょう!それじゃ話が違います。って勝手にぼくが勘違いしていただけなんですが、とにかく計算が合わなくなる。
スラックスは7,000円の20%オフだけど、このジャケットはこのまま?20,700円のままってこと?
にまんななひゃくえん?ぷらすしょうひぜいもだよね?そ、そりゃたかいよーっ!!
もう心の中は大荒れに荒れていましたが、そんなぼくの胸の内など知らない店員さんは熱心にそのジャケットをすすめてきます。
もしここで、いくらすすめられようが、ぼく自身がいらないと言えばそんなに大変なことにはならなかったのです。じゃあやめときます、で済んだのです。
でも、そうじゃなかった。ぼくにはめずらしく、これ、ほしい!!と思ってしまった。だからこそこの後、大変なことになったわけです。
20,700円というと、そこにあるセールのジャケットの中では比較的高額です。ですから店員さんも一生懸命すすめてきます。
ぼくも気に入っているだけにスパッと断れない。うーん…と煮え切らない態度を取りつづけるものだから話はいつまでたっても結論にいたりません。おそらく30分は話をしていたでしょう。
もういいかげん白黒はっきりさせないと、という状況になってきました。時間をかければかけるほど、断りにくくなるのは誰でも経験済みのことと思います。ぼくもそのドツボにハマってきていました。
頭の中はグルグルと同じところを回ります。
だってこの前、買い物したばかりだし…それに今月はちょっとくらい飲みにも行きたいし…このジャケットは確かにいいけど、でも考えてみれば今持っているやつも紺色だし…柔らかくて暖かそうだけど、でもあと2か月もすれば春になるし…春、そうか、春といえば税金の季節だし…ああ、そういえば子どもにまだお年玉もあげてなかったんだよナ、それでオレがこんなジャケット買ってていいのかって話だよナ…せめてお年玉年賀状でも当たんないかなァ…あ、今そんなこと考えている場合じゃないんだった…
うおぉおぉっ!!いったいどうすりゃいいんだあぁ…!!
気がつくと逆上状態に陥っていました。これはキケンです、1回頭を冷やさないと。
「や、やっぱりちょっと考えさせてください…」死にそうな声でそう答えると、店員さんはわずかに残念そうな顔をしました。
自分におきかえて考えた
———本来ならここでおわりです。が、ここで、ぼくが販売員という仕事をしていることが大きな影響を与えたのです。
ここまでかれこれ30分以上を費やしています。ぼくも接客で長い時間をかけることが時々ありますが、時間をかけたあげく、やっぱりやめますと言われるとガッカリします。もちろん、顔には一切出しません。出しませんがガッカリする気持ちはどうしようもありません。
それとは逆に、気持ちいいほどすっぱりと、じゃ、これもらいます、と決めてくれるお客さんもいます。接客をしていて、きっとこういうパキパキと決められる人の元に幸運はやってくるのだろうな、と感じるのです。それはあながち間違っていないでしょう。そして、ぼくもできることならそういう人になりたい。
なんて理屈っぽいことを言ってしまいましたが、要は優柔不断で決められなかったわけです。
で、ぼくはそれからさらに他のジャケットを見るふうをしました。もう他にはほしいと思えるようなものはないのは分かっていたのですが、そうしながら、再度考える時間を稼いでいたわけです。なんてメンドクサイやつなんでしょう。
それでもイヤがらず、商品を出してくれる店員さんに、頃合いを見て言いました。
「やっぱり、これ買います」
あとはやぶれかぶれでした。お金の心配もありましたがなんとかなるでしょう。断酒する。しばらくは一切の買い物をやめる。とにかくなんとかするしかありません。
店員さんもちょっと驚いたふうでした。無理もありません。ついさっき、ゼーハー言いながら断った商品なのですから。
その後、店員さんの差しだすIPadで会員登録をしました。半分うわの空で名前や住所を入力。最後にスマホでバーコードを読み取って終わりです。
お代は2点で28,500円。これが安いのか、それほどでもないのかは実際のところ分かりません。洋服屋にそう何度も来るわけじゃないですから相場も知りません。
会計では楽天ポイントがつきました。スラックスは裾上げに通常5日かかるそうなので、後日取りに来ることになります。
「ありがとうございましたァ!」の声に見送られ、お店を出た時は7時近くになっていました。なんと1時間半くらいいたことになります。ぐったりとして駅へ向かいました。
ネイビーのジャケット
これがそのジャケットです。
こうして見ると何の変哲もない…
でも手触りはバツグンです。柔らかいし、持っているジャケットとは全然違います。
ざっくりとした生地。なので、デニムにも合わせることができます。これもポイント。
ぼくのような洋服オンチの人がもっとも苦手とする、「休みの日のちょっとしたおでかけ用の服」がこれで少し解決することになります。
あと、このジャケットには面白いしかけがあります。胸ポケットをご覧ください。
ここに指を突っこみ、
中の生地を引っ張り出すと…
ジャーン!中からポケットチーフが出てきました!
あくまで中の生地なので取りだすことはできないのですが、少しドレスアップしたいときなどに重宝しそうです。おもしろい!
そでボタンは4つ。
センターベンツ。
家であらためて見てもおおむね満足できるものでした。が、1つだけ、1つだけ残念なところが。
内ポケットが浅い。ぼくは長財布を使っているのですが、これを入れると上が飛び出してしまうのです。
これまでのジャケットやスーツはそんなことがなかっただけに、これはちょっと誤算でした。
脱いだはずみに落ちそうなので、この服を着るときはコンパクトな財布にしたほうがよさそうです。
<後日談~実際に着てみて>
いいです、このジャケット。何がいいってその柔らかさ。生地も伸び縮みするので仕事で着ていてもストレスがありません。
一般的なジャケットより厚みもあるので、コートを着るほどではないけれどちょっと肌寒いような日にちょうどよさそうです。
買って正解でした!大事に着てますよ~
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