
48歳くらいから、ネットで稼げるようになろうと思っていろいろやってきたのですが、ひとつもモノになりませんでした。
気がついたらはや55歳。もう7年もたっています。
ブログもYouTubeも、やっぱりセンスがないと無理なんですね。
センスがないのはうすうす感じてはいたのですが、認めたくなかったというか、「がんばればいつかはかなう」なんてことを信じようとしていたわけです。
目次
ブログは稼げなかった

まったくのゼロだったわけではありません。
最盛期、プロブロガーなんてものがもてはやされたブログの黄金時代のころは、自分のようなカスブロガーでも月に1万円くらいは稼げたことがあります。
あのころは夢がありました。自分もいつかはブログで月10万円を稼ぐようになるんだ、いや月30万を稼いで会社を辞めるんだ、苦手な仕事をやらされている今の会社とおさらばするんだと本気で思っていました。
だって有名なプロブロガーと言われる人は月100万とか平気で稼いでいましたからね、自分だってその3分の1、4分の1くらいならいつかは到達できるんじゃないかと思って、ガチ真剣にブログに取り組んでいたわけです。
そうこうしているうちに風向きが変わりました。グーグルのアルゴリズムの大変動です。個人の書いたものが検索上位に表示されなくなり、そのことはブログ界隈を直撃しました。「ブログの終わり」がやってきたのです。
わたしのブログ収益もガタ落ちしていきました。
YouTubeも稼げなかった

プロブロガーの人はこぞってYouTubeに舞台を移し、さすが才能とセンスのある人は違う、そこでも大きな金額を稼ぐようになっていました。
やはり稼げる人は何をやっても稼げるんですね。
わたしはさすがにYouTubeは無理だと思って、あいかわらずブログに取り組んでいたのですが、あるとき、
「ブログで稼ぐには自分が何者であるかが必要」ということを目にしました。
自分にはそれがないと思ったわたしは思い切ってYouTubeに取り組むことにしました。何者か、という問いに対して、『YouTubeで稼げるようになったダメ営業マン』みたいな答えを用意しようと思ったのです。そのうえでブログに臨むことにし、しばらくはブログを休み、YouTubeに取り組むことにしました。
あれはたしか2019年ころだったでしょうか。実はYouTubeもすでに黄金時代を過ぎ、ブログから転身したYouTuberが「YouTubeやめます」という動画を作り始めていたころです。なんというタイミングの悪さ。
よほどセンスがあるならともかく、こんなわたしが作る動画など、そう簡単に観てもらえるわけがありません。
チャンネルをひとつ作ってはボツ、もうひとつ作ってはボツ、さらに作ってこれもボツ。(ボツというのはほとんど誰も観てくれず、途中でやめるということです)
ようやく4つ目くらいのチャンネルがポツポツと観られるようになり、そこに注力しました。初めて登録してもらったときはうれしかったですね~
YouTube、登録者1000人達成の収益は?

けっきょく2年ちょっとかかって、念願の登録者1000人に到達しました。
このときは本当にうれしかったです。ずいぶん時間がかかってしまったけれど、自分のような人間でもコツコツ続けていれば達成できるんだと、ようやく自分をほめてあげられる気がしました。
さあこれで収益化できた、いったいどれだけ稼げるんだろう、せめてブログと同じ1万円稼げればうれしいなと思って日々収益の画面を見ていたのですが、、、
黄金時代を過ぎたYouTubeの収益は、想像以上に低かった。ウソでしょ?と思うくらいに低かったのです。
YouTubeのマイページのようなところに「過去28日間の収益」がドルで表示されています。刻々と変動するのですがだいたい平均すると6.5ドルとか6ドル。
つまり800円くらいです。
登録者1000人いて月の収益が千円に届かないのです。これは1100人を超えた今も変わりません。なんという低さ。
もちろん理由は分かっています。視聴回数、視聴時間が短いからです。1動画の視聴回数が数百回じゃお話になりませんよね。(動画によってはもう少し多いものもあります)
でも数多く観てもらえるものを作るのは簡単じゃないんです、実際問題。
この金額を目の当たりにして、わたしの気持ちはポッキリと折れてしまいました。
その報酬が月1000円に届かない。
これはやる気を根こそぎ奪い去るのに十分すぎる数字でした。これだけやって1000円以下とか。
このひどすぎる現実が分かってから、動画の更新ペースが極端に落ちました。1000人到達後のほうが到達前より更新しなくなりました。だって苦労して作っても稼げないから。
YouTube、センスのある人は稼いでいる

これにさらに追い打ちをかけるのがセンスのある人のチャンネルです。
わたしよりぜんぜん後から始めたにもかかわらず、すでに登録者数万人なんてYouTuberの人もいて、それがわたしよりも年上の、60代の人だったりします。
そういうのを見ると、めちゃめちゃヘコみます。
こんなジジイが数十万も稼いでいるのに、自分は1000円も届かないのか。。。
50代なのに60代のジジイにかなわないのか。。。やっぱりセンスがないとダメなのか。
ブログもダメだったし、YouTubeもダメ。。。ダメなやつは何をやってもダメなんだな。
と底なし沼に落ちていきました。
50代男の無気力な日々。でもこれを脱したい。

ブログやYouTubeに取り組んでいるときはそれが心の支えになっていました。
今はこんなに冴えない毎日だけど、ブログが(あるいはYouTubeが)うまくいったら人生が変わる、仕事もたいしてできないし、会社でも存在感がない自分が、ネットで、自分だけの力で稼いでいくんだと、そのことだけを目標に日々を送ってきたのです。
その心の支えがなくなってしまいました。
ここ何ヶ月もの間、休みの日は呆けたようになっています。ただテレビを観たり、YouTubeを観たり、家でダラダラと過ごしているだけ。半口を開けてボーっとしていることもあり、このままでは自分がボケてしまうのではないかと本気で心配しています。実際、最近やけに物忘れがふえてきました。
このままではいけない、何かしなくては、と思うのですが、何をしようという気にもなれません。好きだった読書もしなくなりました。読んでも頭に入ってこなくて。
無気力に身体も心も支配されてしまったようで、何をする気にもなれないのです。
月曜から金曜まで、ひたすら土日になるのを待って働いて、でも土日になったら何もせずボーっとしているだけ。
以前に読み終わった本がたまっているからブックオフにでも行こうかなと思ってはいても、いざその日になると面倒くさくなってしまいます。
そして出かけもせず、あっという間にサザエさんの時間に(見てはいませんが)。
目指すものがなくなると、人はこんなになってしまうんだなと、身をもって感じています。
やっぱりブログ再開しかないかなと

でもあんた、今こうしてブログ書いてんじゃないかと思った人もいるかもしれません。そうですね、そのとおりです。
パソコンを開けてはタメ息とともに閉じるという土日を何度もくりかえして、今日ようやく「新規投稿」の画面に文字を続けて打つことができました。それがこの記事です。記事といえるシロモノではありませんが。
なぜ書く気になれたか、その理由をお話します。
ブログは完全にオワコンではない

先ほどグーグルのアルゴリズム変動により個人ブログは終わった、ということを書きました。
たしかに往年にくらべれば、ブログはその輝きを失ってしまいました。でも完全に息絶えたのかというと、そういうわけではありません。
かつてわたしのブログの収益はおもにグーグルアドセンスと、ASPのアフィリエイト、Amazonや楽天のアフィリエイトでした。今ではグーグルアドセンスは日々の収益3円とか5円になっています。ASPは完全にゼロです。
これは考えてみればすごいことです。
数年以上、ほぼ放置しているブログから、現在進行形のYouTubeより多い収益が生まれるのですから。
現在進行形のYouTube収益 800円 < 放置プレイのブログ収益 1000円
つまり、何が言いたいのかというと、
ブログにテコ入れをすれば、もう少し収益を伸ばせるのではないか?
ということです。
もちろん、昔のような状態には戻らないでしょう。でも、今の超低レベルな状態の2倍、3倍くらいなら、できないことはないのではと思うのです。
副業としてのブログへ再挑戦

橘玲さんの『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』という本の中に、中年になっても夢をあきらめきれないロックスターの話が出てきます。
夢をあきらめることはできない、あきらめたらマックジョブ(ここでは誰でもできるような単純な仕事を指しています)に就かざるを得ないから。
そう考えるといたたまれなくなりますね。
それはともかく、この残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法とは何なのか?(ネタバレありなので、知りたくない人はAmazonリンクにつづく文章は飛ばしてください)
それは『恐竜のシッポのなかに頭を見つけろ』です。どういうことかというと、
「細分化に細分化を重ねた小さなカテゴリーの中でトップになれ」
ということです。そしてその収益化を自分で行えと。そうすれば才能に恵まれていなくても自分の好きなことで生きていける、橘さんはそう言います。
好きなことで生きていくのなら、収益化のシステムを自分で構築することが必要だ、というところで本は終わっています。
あ、いや、そこんところを知りたいんスけど、、、というわたしのような人間はダメなんでしょうね~
というわけで、収益化はグーグルさんに依存せざるを得ないのですが、その枠の中で少しずつ収益をふやしていくことに再度挑戦してみようと思います。
ただ、思っていたより長い記事を書くことができたのは、わたしにとっては収穫でした。
これからブログを再開していくにあたり、アクセス数などはともかく、記事を書く手ごたえのようなものを得ることができました。
「三日坊主」がミドルネームになってしまった昨今、どこまで続けられるかは分かりませんが、少しずつ更新を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。