【旅行】長野県蓼科のレストランなら北インド料理店「ナマステ」に行くといいよ!

北インド料理 ナマステ

 

旅行に行く楽しみのひとつは美味しいものを食べることですよね?

ただ行先によってはなかなか思うようにお店が見つからず、食事をする場所を探すのに一苦労ということもあるでしょう。

長野県の蓼科周辺も同様。茅野市街から蓼科のほうへ入ると道路沿いにいくつか食事をするお店は見られるものの、どこに入っていいかよく分かりません。

そこでおすすめしたいのが今回ご紹介するお店、北インド料理のお店「ナマステ」。

「ナマステ」とはインドの言葉で「おはよう」「こんにちは」「さようなら」など、何にでも使える挨拶の言葉です。

 

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目次

「ナマステ」の場所

 

中央自動車道諏訪インターから車で約45分。

蓼科東急リゾートの中にあります。

東急のホテルを利用していなくても入ることができます。

 

「ナマステ」に入店

 

お腹が空いていたので夕方5時20分ごろに来ました。そうしたらまだ開店前。

 

北インド料理 ナマステ

 

車はここから100mくらい離れたみやげ物屋?の駐車場に停めたのですがお店にも駐車場はありました。

 

北インド料理 ナマステ

 

お店の入り口で待つこと10分。

時間通りに開きました。

もちろん一番乗りです。

中に入るとお店のおばちゃんに「予約は?」と聞かれました。どうやら予約が必要なようでした。予約がない旨を伝えると少し困ったような様子でしたが、「7時に団体さんが来るからそれまでなら」ということで席に案内してくれました。よかった。

中はけっこう広いです。

4人掛けの丸テーブルが5つくらいと大人数の長方形のテーブルが3つくらいあったかな?

その中の丸テーブルに案内されました。

 

「ナマステ」のおばちゃん

 

席に着くとさっきのおばちゃんがメニューを持ってやってきました。

小柄で目鼻立ちのはっきりしたおばちゃんです。

僕の知っている人に雰囲気が似ていたのでここではこのおばちゃんのことを「マーちゃん」と呼ぶことにします。勝手に呼ぶだけですから間違えないでくださいね!

なぜわざわざ名前までつけようとするのかというとそれには理由があります。

それは

 

「ナマステ = マーちゃん」

 

だからです。

どういうこと?と思われるでしょう。

その理由をこれから書いていきます。

 

「ナマステ」でオーダー

 

マーちゃんは話し始めました。

大きな声です。勢いもある。

 

「ここはインドカレーの店じゃないの。本格的インド料理の店なの」

 

「それも北インド料理。インド料理には北と南それぞれ全然違うの」

 

「カレーひとつとっても南インド料理のカレーはサラサラだけど、北インド料理のカレーは煮詰めているからドロドロしてる」

 

「そして本場のカレーは1つの皿のものをみんなで取り分けて食べるの。1人に1皿じゃないの。カレーのお皿はこんなくらいで」と両手で15センチくらいの輪を作るマーちゃん。「パッと見は小さく見えるんだけどけっこう量がある。分けて食べるくらいでちょうどなの」

 

「辛さは5段階。1は甘め。2が普通。辛いのが好きな人は3でもいい」

 

「カレーは注文を受けてから作り出すからすぐに出てこない。時間がかかる。街によくあるような大鍋からすくって盛るだけというのとは全く違うの」

 

「だからその間にこっちの」と今度はメニューを指さすマーちゃん。「タンドリーチキンとか他の料理を食べて待っているの。チキンの他にもサラダを食べててもいい」

 

「特に」とマーちゃんはここで言葉を強くして言いました。「このタンドリーチキンは食べさせたい。これだけはぜひ注文してほしい。食べたらびっくりするから。本当においしいから。ちゃんと皮もはいである。インド人は鶏の皮食べないからね。それから油もしっかり落としてあるから食べやすい」

 

「一皿に2本入ってるから4人なら一皿か二皿頼めばいい。お兄ちゃんなら」とマーちゃんは中二のムスコを見ながら言いました。「ペロリだよ。この前小学生の子供がおいしいって一人で3本食べてたから」

 

「北インド料理というのは薬膳料理なの。だから食べれば食べるほどお腹が空いてくるの」

 

「それから料理は追加注文できないからね。その理由はさっき言ったとおり。注文を受けてから作ってるから。時間がかかるから。でもナンとチャイはおかわりできるよ」

 

メモを取っていたわけではないので話の順番とか言葉のニュアンスはちょっと違うかもしれませんが、だいたいこれだけのことをマーちゃんは一気にしゃべりました。実際はそれぞれのコメントがもっと長いです。

話を聞きながら呆然とするわが家族。みんな圧倒されています。

そりゃそうでしょう。

食事に来てこれだけインパクトのある説明を受けたのは初めてですから。

でも話を聞いているうちにマーちゃんの北インド料理に対する思い入れが感じられてきます。この人は本当に北インド料理が好きなんだなということが伝わってきます。それが証拠にそれ以外のことは話しません。すべてはお客さんに美味しく料理を食べてもらうため。

少しずつ最初の茫然自失状態から復活した僕たちはメニューを見ながら注文することにしました。

 

タンドリーチキン一皿

カレー2種類(辛さは2)

ナマステチキンカレー(シンプルなチキンカレー)

バイガン パティアラ(ナスのカレー)

ナン2つ

チャイ1つ

 

値段は一皿あたりだいたい2千円台です。ふだんその価格帯のものを食べなれない僕たちは、というか僕は、内心ゼーハー言いながら頼みました。ビールも900円くらい

 

 

「ナマステ」の料理

 

待っている間に店内を見渡しました。すでに僕たちの他にもやや年配の男女が2組来ています。話を聞いていると常連さんの模様。

壁紙や店内の装飾はが基調になっています。インドの女性の絵が飾ってありました。

カレーの店ではなく、本格的北インド料理の店というだけあって店内はきれいで上品。インドカレーのチェーン店にありがちな雑多な雰囲気はありません。

そうこうしている間にタンドリーチキンがやって来ました。

 

タンドリーチキン

ナマステ タンドリーチキン

 

いや、これ見るからにおいしそう。めちゃくちゃ食欲をそそります。

肉は写真のとおり赤く見えます。

「油を落としてるからすごくヘルシーだよ。そのまま食べてもいいし、レタスにくるんで食べてもおいしい。辛いのが好きならこの」とマーちゃんは緑色のドレッシングのようなものを指さしました。「ソースをかけてもいい。どんな食べ方でもおいしいから。食べれば食べるほどお腹空いてくるから」

マーちゃんが席を離れるとさっそく手を伸ばす4人。

 

ナマステ タンドリーチキン

 

ムスコの第一声。

 

う、うまっ…!

 

めっちゃうまい!!

 

中二男子は何食べてもウマイと言うのかもしれませんが、いや実際これはおいしい。マーちゃんの言うとおり脂分がなくて非常にさっぱり。手についてもギトギトしません。それでいてしっかり味がついている。どんどん食べられます。

マーちゃんの説明だとこの黒いところも食べられるとのこと。実際ここもおいしかった。

 

 

レタスにくるんでもおいしい。

 

ナマステ タンドリーチキン

 

ソースをかけてみました。

 

ナマステ タンドリーチキン

 

これは言われるほど辛くはありません。個人的にはかけなくてもOKでした。

2本のチキンはあっという間になくなりました。カミサンとムスメがそんなに要らないというので一皿にしましたが、大人4人なら二皿頼むのがベスト

そしてこの頃になると僕も食べることに夢中になってしまい写真を撮るのがおろそかになってしまいました。なのでここから先はあまりいい写真がありませんのでご了承ください。

 

カレー

こちらがナマステチキンカレー

最初に撮り忘れてスプーン突っこんだ写真になってしまいました。ごめんね!

 

ナマステ チキンカレー

 

「ここに直接ナンをつけるんじゃないの。まずカレーを自分の皿に取り分けてそれからつけたりかけたりするの」とマーちゃんに言われたとおり、各自自分の皿に取ります。

ドロッとしてる。確かによくあるカレー屋のカレーより濃厚な感じです。玉ねぎ3個煮込んであるとのこと。

ちなみにナマステのカレーは小麦粉を使っていないそうです。と言われてもよく分からんけど。

 

そしてこちらがバイガン パティアラ。「スターウォーズ」に出てきそうな名前ですがこれはナスのカレーです。

 

ナマステ ナスのカレー

 

こちらはさらに濃厚。ほとんどカタマリと化しています。

2つのカレーを前に期待に打ち震える4人。

 

ナン

インドカレーの店に行くとナンが大きくてびっくりすることがあると思いますが、ナマステのナンはそんなもんじゃなかった。

 

ナマステ ナン

 

皿も十分に大きいのですがその皿からどお~んとはみ出しています。隣のグラスが小さく見えませんか?

黒い点は確かゴマ…だったかな?

ムスコが手を伸ばしました。

 

ナマステ ナン

 

「あちっ!!」

 

思わずナンを放すムスコ。僕も触ってみてビックリ。

温かいというもんじゃありません。熱い!!熱くて触れない。焼きたてとはまさにこういうことを言うのでしょう。

フーフーしながら食べました。

 

さて、気になる味ですが…

 

もう言うまでもありません。

 

特にナマステチキンカレー

 

今までに食べたカレーの中で一番おいしい。

 

辛さは2を選んだのですが微妙に甘さが感じられます。その甘さが全然イヤじゃない。絶妙なバランスになっています。

 

家族4人の意見が一致したのもこのチキンカレーでした。いや、ほんとウマすぎ。

 

ナスのカレーは辛めでした。辛いのが苦手なムスメには合わなかったようですが中二のムスコはこっちもバクバク食べてました。チキンカレーに比べると固形度が高い。カレーというよりおかずを乗せているようなイメージ。

 

ナンもおいしい。ふんわりと焼かれているのでどんどん食べられます。もちもちした食感もたまりません。

 

カミサンとムスメ、僕とムスコでそれぞれナンを食べていたのですが、男組は1枚では足らず追加オーダーしました。

 

同じ写真を使いますがまたこれがテーブルに。

 

ナマステ ナン

 

あちち…と言いながら再び食べ始める男2人。

 

そしてここでマーちゃんの言った「食べれば食べるほどお腹が空いてくる」を実感することになります。というのも――これはカミサンに指摘されたのですが――2枚目の方が1枚目より食べ終わるのが速かった!ホントにペロリと食べてしまいました。

 

あとで「ナン1枚で食パン4枚くらいある」と聞いてビックリ!

 

チャイ

「これもよくあるチャイとは全然違うからね。注文受けてから煮だしてるの。本物のチャイ」とマーちゃんは力説しました。

 

「最初はそのまま飲んでほしい。それからこの」とテーブルの砂糖を手に取るマーちゃん。「砂糖を半分だけ入れる。それから残りの半分を入れる。さらにもう1本入れる。2本入れる。3本入れる」

 

「そうやって砂糖を入れることでチャイの成分(とは言わなかったけどそのような言葉です。肝心なところ忘れチャイました)が起きあがってくるの」

 

「チャイは消化剤だからね。食べたものがどんどん消化される。これ飲んだらあと2時間半でお腹が空いてくるよ」

 

チャイを頼んだのはカミサンだけだったのですがマーちゃんの説明に惹きこまれ、皆で回し飲みしてしまいました。

そのままだと味があまりしません。ムスメは独特な匂いが苦手のようでした。僕もとりたてておいしいとは思わず。

それからカミサンが砂糖を入れました。最終2本まで。

途端に飲みやすくなりこの光景。

 

 

母親の分をほとんど飲み干すムスコ。おいしくないと思えば絶対に口に入れようとしませんからこれはよほどおいしかったのでしょう。

 

「ナマステ」のお会計

 

結局7時近くまで滞在しました。

タンドリーチキンもカレーもナンもチャイもどれもおいしくて大満足です。

十分に食べて飲んでのお会計はこのようになりました。

 

 

4人で1万1千円也。ふだんはこんな食事しないけど夏休みだからこんなもんでしょう。

でもあとで気づいたけどチャイ1杯950円…!

「100マイルの紅茶」の名前の意味も聞いておけばよかった。

お代を支払って最後にマーちゃんと一緒に写真を撮らせていただきました。楽しかった!

 

まとめ

 

せっかくなのでポイントをまとめておきましょう。

 

  • 予約が必要
  • 営業時間 12:00~14:00 17:30~20:30
  • 駐車場あり
  • タンドリーチキンは必須
  • カレーは一皿2、3人分くらいある
  • 辛さは5段階
  • 料理は追加できないのでよく考えてオーダーする
  • ナンとチャイは追加可能(各950円)

 

レストランを出て、ムスコがうまかった、うまかったと連発していました。あとマーちゃんのことも非常に印象に残ったようです。

料理がおいしいのもさることながら、マーちゃんのお話もお店の魅力の1つです。お店のおばちゃんと書きましたが、ひょっとしたら店長さんなのかもしれません。とにかくインパクトのある人です。ただ間違ってもマーちゃんと呼ばないように。僕が勝手につけた名前ですからね、ご注意ください。

蓼科に行った際にはぜひ「ナマステ」に寄ってみてください。旅の思い出がよりいっそう楽しいものになりますよ。

 

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