
こんなことはありませんか?
- いつも同じ服を着ている
- 休みの日、出かける服がない
- 奥さん、家族からはお父さんはダサイと思われている、あるいは言われている
- そのくせタンスには古い服がギッシリ
- たまに思いたってファッション雑誌を買っても1か月後には資源ゴミ
- お店に行っても何を買っていいか分からない
- 結論として「カッコなんかどうだっていいや」と思っている、というか思わざるを得ない
- そして死ぬまでダサイまま
…実はこれは私のことです。
でも似たような状況のオジサンは少なくないのではないでしょうか?
目次
身の丈に合ったおしゃれを目指すための本

ベーシックかつオーソドックスなファッション、つまり、「ふつうの服をふつうに着る」ということです。
こう聞くと、なんだそんなことかと思うかもしれません。
でも、断言しますが、私のような洋服オンチの人間にとってはこの「ふつうの服をふつうに着る」ことが一番難しい。
そもそも「ふつうの服」とは何なのか。それすら答えられないのですから。
そういう意味においてこの本は「着る服の教科書」になります。
決してバリバリに決めよう、というわけではありません。今までの「ダサ夫」を卒業してキメキメの「ファッションリーダー」になろうというものでもありません。
身の丈にあった「自然体のおしゃれ」で「100点満点中80点」を目指しましょう。
先にも書きましたが、私もこれまで何度かファッション雑誌を買ったことがありました。『モテるオヤジの~』とか書かれている雑誌やその他もろもろ。
パラパラと読んでそのときは何か分かったような気になるのですが、でも現実的に、それを見て自分の着る服が変わったかというとそういうことは一切ありません。
ファッション雑誌をいくら読もうが私の着る服は前のままでした。
それは「モデルと自分との落差がありすぎる」、「紹介されているモノがやたら高い」から。
8頭身のモデルが着ればカッコよくても4.5頭身の私が着たら似合わないのです。
おまけにウン万円のものばかり見せられても、安月給では手が届きません。
でもこの本にはそんなモデルは出てきません。
紹介されているのは服だけです。あと小物類。
しかも比較的リーズナブルなものから紹介されています。
世のオトーサンご用達の「ユニクロ」も推奨されています。
ですから本に書かれていることを実践するにあたっての敷居はそれほど高くありません。

本の構成
男のおしゃれの超・基本ルール
「ベース」にすべき色が解説されています。これなんて目からウロコ的な話でした。何色なのかは本書を手に取ってみてください。
この後は3つのスタイルについての説明です。
- カジュアル着
- スーツスタイル
- ジャケパンスタイル
スタイルごとに、シャツ、ボトムス、ニット、Tシャツ、アウター、靴、バッグにおいてまず何を買えばいいかがはっきりと書かれています。これがとても分かりやすい。
ユニクロへ行っても、店内に入ったとたん、あまりに多い商品を前にして呆然、という人も多いのではないでしょうか。
でも、ここに書いてあることを覚えておけばそんなことにはなりません。
シャツならこのタイプのこの色、ズボンならこの形のこの色と強い意志をもってのぞむことができます。
自分の着る服くらい自分のセンスで選びなよ、と思われるかもしれませんが、洋服オンチにとっては自分で選ぶということが一番難しいことなのです。
ですのでこの本のように、
「これを買いなさい」
と言い切ってくれるのはとてもありがたいことなのです。
アイテム早見表
内容について詳しく書くのは控えますが、一か所、すごく驚いたところがあります。
《カジュアル着》の章の中に、
アイテム早見表
というものが載っていました。
これはさまざまなアイテムについて、『カジュアル』から『きれいめ』まで6段階に分けて表示したものです。
- 部屋着/カジュアルすぎ
- カジュアル
- 中間
- きれいめの私服
- ビジネスカジュアル
- スーツ
たとえばジーンズがどこで、ニットジャケットがどこで、とアイテム別に分類されているのですが、私が驚いたのは1の『部屋着/カジュアルすぎ』のところに
ダメージジーンズ
チェックのネルシャツ
が載っていたことです。
えーっ!?と思いました。マジすか、それ?
ここで恥を忍んで私のタンスの中のものをお見せしましょう。
ユニクロのネルシャツ、思いきりチェック柄ですね。推定15年選手。

同じくユニクロのジーンズ、推定10年選手。

ちなみにこれは『ダメージ(加工を施された)ジーンズ』ではなく、『(履いているうちに)ダメージ(を受けた)ジーンズ』です。ですから最初から膝に穴があいていたわけではありません。念のため。
ふたたびユニクロのネルシャツ、これもチェック柄。推定15年選手。

そしてここから大御所。
どこで買ったかは忘れましたが、リーバイスの501。

推定26年選手!!確か学生の時、買ったヤツだから。

どこで買ったか忘れたけどこれもチェック柄。推定、同じく26年選手!!

どうしてこんなに古いものをいまだに後生大事にとっているのか分かりません。
と、言いたいところですが、なんと私は今でもこれを着ているのです。だって別にどこも痛んでないんだもん。
けれど…それはアウトだったのです!
この本の著者さんに喝破されてしまったのです!
ダメージジーンズもチェックのネルシャツも実は、『部屋着/カジュアルすぎ』に分類される服なんだ、と。
外で着るべきものではないんだ、と。
シャツの裾を外に出すかどうか?
各章の中でオススメなのは《カジュアル着》編です。やっぱり休みの日に出かける時の服がいちばん困りますから。
たまに家族で出かける時など、タンスの中から服を引っぱりだしてあれこれ着てみるのですが、どうもしっくりきません。
シャツやズボンとの組みあわせもヘンな気がするし、シャツの裾を出すべきか、ズボンに入れるべきかで頭が混乱します。
そしてやっと決めて出かけたはいいものの、やっぱり家族にダサイ呼ばわりされます。
そんなことを続けているうちに、ああ、もうカッコなんてどうだっていいや、という気持ちになっていってしまうのです。
でもそれは本音ではありません。
多くの人にとって、ダサイと思われるよりは、多少なりともカッコイイと思われたほうがいいに決まっています。
うまくできないから本当の気持ちを封印しているだけ。
そんな人にはこの本は朗報です。
この本を読めば、今度ユニクロに行ったとき、何を買えばいいか、もう迷うことはありません。
あの難問、「シャツの裾を出すべきかどうか」にも答えを与えてくれています。
とりあえずはこの本がすすめるモノを買っておけばいいのです。そうすれば80点のファッションを身に着けることができます。
着ていく服がないから外に行きたくない、という人は決して少なくないと思います。現に私がそうですから。自分のカッコがダサく思えておしゃれなところへ行くのは気が引けるのです。
でも、だからこそ自分に無理なく似合う服を見つけましょうというのがこの本なのです。
ファッションを変えたことで、外出することが増えたり、新しい人との出会いが楽しくなったという人も多いです。ファッションは休日の過ごし方にまで大きな影響を与えるのです。
ダサイ、カッコワルイ、一緒に歩きたくない、と家族からシイたげられている世のオトーサン方、ぜひ、この本を読んで服を買い、以前とは見違えるようになって見返してやろうではありませんか!いっしょにがんばりましょう!
最後に、今年のお正月に某お店で引いたおみくじに書かれていたことばです。
着たきりスズメは運逃す。
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