ウェブサイトにもブログにも戦略は必要。『なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?』を読んで考えたこと

なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?

 

最初に言うと、この本をもっともおすすめしたいのは企業のウェブサイト担当者の人です。

 

  • ウェブマーケティングに取り組んでいるが思ったような成果が出ない
  • これからウェブサイトを新規で立ち上げようとしている

 

という人にはとても役に立つはずです。

僕はそんなマーケティングの担当者ではありませんが、ブログを運営する人間として、読んでみて感じたことをお伝えします。

 

目次

『なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?』を読んで分かること(をたくさんある中から3つ紹介)

 

まず最初に、これを読んでくれているあなたに質問ですが、あなたのウェブサイト、あるいはブログには戦略がありますか?

 

――といきなり聞かれても難しいですよね?そもそも戦略って何?

 

正直、私もブログを始めたときは戦略も何もありませんでした。右も左も分からないけどとにかく記事を書き始めた。片っ端から何でもかんでも。そんな人も多いのではないでしょうか。

 

でもこれでは行先も分からないまま出かけるようなものです。自分がどこに向かうのか、どこに着きたいのかさえ分からない。そんな状態では目的地にたどりつくことはできません。

 

戦略とはゴールまでの地図です。

 

これなしではどこに向かうこともできません。

 

ウェブサイトに結果を出したいのであればまずは「戦略」を明確にすること。その「戦略」こそがあなたのウェブが「選ばれる理由」になるとこの本は主張します。

 

戦略を描くときのポイントは「これもあったほうがいい」を捨てること

ブログに関していえば、雑記ブログを書いているとともすればあれもこれも的な記事の集まりになりがちです。でもそれでは全体として訴えたいことが不明確になってしまう。

 

ウェブサイトにしても同様で、戦略を考えるにあたっては「大きく捨てる」ことが大事。何もかもやるのは無理なので捨てることと取り組むことを明確にすることの必要性を説きます。

 

捨てること

  • 短気利益を捨てる
  • 部分最適を捨てる
  • お客様の7割を捨てる

 

取り組むこと

  • 戦略立案に取り組む
  • 一気通貫に取り組む
  • 選ばれる理由(商品/サービス)作りに取り組む

 

お客様の7割を捨てる」というのは衝撃的でした。

 

できるだけ広範囲のお客様を呼び込みたいと考えてしまいがちですがそれをバッサリと否定します。そして徹底的にしぼり込む。

 

捨てるのはお客様だけではありません。

 

この本ではあちこちで「捨てる」ことの必要性が訴えられています。

 

コンテンツを作っていく際も同様。

 

情報が多すぎると思ったら「まずは大きく捨てる」ことです。

 

まず「絶対に必要だ」と思うものだけにしぼりましょう。自分が残した必須項目の中から、「本当に必要か」「それはなぜか」を突き詰め、さらに半分を削るくらいを目安にやってみてください。最初削りすぎた気がするかもしれませんが、やってみるとより効果的に伝わることに気づくでしょう。

 

とにかくたくさんつめこめば伝わるというものではなく、できるかぎりシンプルに伝えたほうが伝わりやすいということですね。

 

戦略立案の方法は「3Cフレームワーク」をもとに考える

3CのCが何であるかは本書を読んでもらうこととして、「3Cフレームワーク」はこの本のキモになります。すべてはこれを基本に考えられている。

 

3Cフレームワークをたとえばブログに当てはめるとこういう図になります。

なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?

 

この相関関係において「ベネフィット」と「差別的優位点」を考えるということが「戦略」を決めることになります。

 

「当ブログ」の特徴は何か?「読者」はどんな人を想定しているのか?「競合」はどんなことをやっているのか?それぞれ書き出していけばより分かりやすくなります。企業の場合は「当ブログ」「読者」を他の言葉に入れ替えればOK。

 

「ベネフィット」って何だって?

 

それは本を開いてみてください。くわしい解説はもちろん、数多くの事例とともに分かりやすく紹介されています。

 

とことんユーザーの立場に立って考えるにはどうしたらいいか

SEOという言葉を知らない人はいないでしょうが、本書ではSEM(サーチ・エンジン・マーケティング)を訴えます。検索エンジンを使ったマーケティングという意味です。

 

SEMで目指すのは、来てほしいユーザーが自然に集まってくるサイトです。そこでまずは、あなたのサイトに来てほしいターゲットユーザーを決めなくてはいけません。

 

ターゲットユーザーを絞るには、属性を見るのではなく、あなたの強みが響くユーザーは誰かという視点で考えてみましょう。

 

ここからターゲットユーザーを絞りつつ、ユーザーの検索キーワードからユーザーニーズを細かくあぶりだしていきます。そして最終的には「どんなコンテンツを用意しておけばそのユーザーと出会えるか?」までつきつめていく。

 

「ユーザーをイメージしてコンテンツを用意する」からさらに踏み込んで、「絞りこんだユーザーと出会うためにどんなコンテンツを用意しておくのか」という逆算的な考え方は非常に参考になりました。きっとアフィリエイトにも通じる話ですね。

 

やっぱりウェブ担当者の人にはおすすめ

 

この本を読むとあらためて戦略の大切さを実感させられます。まず大きな幹として、土台として戦略があり、コンテンツの内容やサイトの構成、各部の装飾にいたるまでそれをしっかりとしみわたらせること。それによってウェブサイト、ブログのメッセージが明確になります。

 

僕のように、戦略とは何ぞや?から知りたい人には一読の価値あり。

 

キーワードの分析のしかたや見出しの書き方といった考え方までくわしく解説されています。

 

ブロガーの人も読んで損はありませんが、やっぱり企業のウェブ担当者の人が一番有効活用できるでしょう。リスティング広告についての章もあります。

 

今、ウェブサイトを運営しているけれど、思ったような成果が出ないという人はぜひ読んでみてください。すぐに結果が出るかはともかく、考え方の方向性が定まりますからおすすめです。

 

それと僕はkindleで読みましたが、難を言うと図解がちょっと見づらかった。小さくて。

ただ、参照しているサイトにそのまま飛べるのでその点は便利。一長一短ですね。このあたりはお好みでどうぞ。

 

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください