- 鼻の下のほくろが気になる
- ほくろがずっとコンプレックスになっている
- とれるものならとってしまいたい
と思っているあなたへ。
顔のほくろって気になりますよね?なぜ自分だけこんなところにほくろがあるんだろう?そうやってずっと悩みます。
でも同時にこんなふうに思っていませんか?
でも別に病気というわけじゃないんだし健康に暮らせているんだからそんなことを気にしてちゃいけない。
それよりも自分がもっと強い心をもてば済むことなんだ。
ほくろがあったって、今あるものに感謝して生きるべきなんだ。
そうして自分の気持ちを抑えこもうとしていませんか?
あのね。
いいから早く取っちゃいなさい、そんなもの。
目次
10代をずっとほくろで悩んできた
実は僕も物心ついたときから顔にほくろがありました。
鼻の下よりちょっと右側のところに5㎜くらいのがひとつ。
いや、ひとつじゃない。これ以外にも顔にはたくさんのほくろがありました。でもコイツが一番大きかった。
気になってきたのは小学校高学年くらいから。
どうしてほかの子には何もないのにぼくにはこんなところにほくろがあるんだろうって、ずっと気にしていました。
その悩みは中学、高校と上がっていくにつれてどんどん大きくなっていきました。
当時、テレビを見ていたらあるお笑い芸人が、小学生のコスプレか何かで、ちょうど僕と同じ場所にでっかいほくろをつけて登場するのを見てすごくショックを受けました。ああ、この場所のほくろは笑いのネタになるのかって悲しい気持ちになりました。
だからイヤでイヤでしょうがなかった。とにかくとってしまいたかった。
そんな必要ないと人は言う
19歳のときです。まだ未成年だった僕は意を決して親に相談しました。ほくろを取りたいと。
でもこういうとき、多くの親がきっとそうであるように、最初は反対されました。
そんなの誰も気にしてない。別にほくろがあったってへんじゃない。わざわざとるものじゃない。
それは親から見ればきっとそうなのでしょう。自分の子どもですからね。
でも親でなくても、まわりの人はたいてい同じようなことを言います。
実際、この後、ほくろの除去をして絆創膏を貼っている僕に、ある友人は言いました。「別にわざわざ取らなくてもよかったんじゃないの?気にするようなものじゃないじゃん」
まあ、親や友人が言ったことはある意味正しかったのでしょう。気にするものじゃないのかもしれない。
でもね、
あんたら顔にほくろあんの?
ほくろで悩んだことあんの?
ないでしょ?
だったら、
だったら分かったようなこと言わないでくんない?
悩んでいるのはあんたじゃなくてオレなんだよ。
…それが真実ですよね?違いますか?
だからこのときの僕は何が何でも取りたいという気持ちを全面的に伝えました。そして最終的に病院に行くことを認めてもらったのです。
形成外科でほくろ除去
向かったのは都内の総合病院。もう30年も前の話なのでどこの病院だったかは忘れましたがそこの形成外科を受診しました。
今と違って当時はほくろを取るという処置自体が少なかったのかもしれません。そこで僕が受けたのは、
ほくろをメスでこそぎとる
という原始的なものでした。
まず麻酔をし、それからほくろにそってうっすらとメスで切り取り、あとは絆創膏を貼るという単純なもの。
処置後、たしかにほくろはとれました。その後の通院もなし。こんな簡単に取れるのかと拍子抜けするくらいでした。
絆創膏を貼りつけた顔を鏡で見ながら、ああ、これでやっと長年の悩みから解放されると思いました。
が、そんな甘いものではなかった。この後、思いもよらぬことが待っていたのです。
ほくろ再生
1週間くらいたったときのことです。驚くべきことが起こりました。
なんと、ほくろをとりのぞいたはずの場所がうっすらと黒ずんでいるのです。
ぎょっとしました。
それからお医者さんが言ったことを思い出しました。
”ほくろは取ったあとまた出てくる可能性もある”
これはまさにそれでした。なんとほくろが再生してきたのです。
このときの驚きようといったらありません。
なんで?
どうして?どうしてまた出てくるの?
ほくろを取っちゃダメだってことなの?一生コイツとつきあっていかなきゃならないの?
本当に泣きたい気持ちでした。
そんな気持ちを尻目に、最初は黒ずんでいた程度だったそれはしばらくして完全に元通りになりました。おそるべきほくろの再生力。
再度のほくろ除去
でも僕はあきらめませんでした。何が何でもとりたかった。何が何でも。
この原動力はどこから来ていたのでしょうか?
それは言うまでもありません。ひとえに「彼女をつくりたい」という気持ちからでした。というのもちょうどこのころは学生になってサークル活動も始め、ちょっと気になる女の子が出てきたときでもあったのです。
だからこの時の僕にとっては
「ほくろをとる = 彼女ができる」
だったわけです(そうでなかったことはその後のフラレ履歴が証明しています)。
そして次に受診したのが地元の公立病院の皮膚科でした。
それまでの事情も説明し、ほくろが再生したことも知ってもらった上で処置にのぞみました。
ここでやったのも基本的には同じです。メスで切り取る。
ですが前回のように表面をこそぎとるだけではなく、ほくろのまわりの皮膚も含め、奥深くまでごっそりと切り取ったのです。
絆創膏を替えるときにそっと見たら、皮膚が奥へ向かって直角に切り取られているのが分かりました。『凹』のような状態です。
広く深く切り取ったので数回通院を要しました。
先生からもうこれでよしと言われてからもしばらくは鏡を見るときどきどきしました。また黒いものが見えたらどうしようって。
でも幸いこのあとはそのようなことは起こりませんでした。ほくろはついにとりのぞかれたのです。
取った痕(あと)はわずかに残った
「凹」の形にへこんでいた皮膚はやがてもとに戻り、表面も平らになりました。
心配していたほくろは今度は再生しませんでした。やはり深く切り取ったのがよかったのでしょう。
ただ、わずかながら跡は残った。取ったところが少しピンク色になりました。分かりやすく言うと、かさぶたが取れたあとのような感じです。よーく見るとまわりの皮膚とは違うのが分かる。
でもそれくらいはまったく気になりませんでした。
ほくろの色とうすいピンク色では目立ち方が違う。ピンク色ならそれこそニキビの痕くらいにしか見えません。
ほくろがなくなったその場所を手で触りながら、僕は大きな喜びと解放感に包まれていました。今度こそもう大丈夫。
今まで長きにわたってコンプレックスの種だったほくろはもうない。
これで人目を気にする必要もない。
これで彼女もできる(できなかったけど)。
テレビで誰かがまた鼻の下にほくろをつけたコスプレで出てきても、もう引け目を感じなくてもいい。自分のことだと縮こまる必要もない。何も気にすることはない。かといって、そのネタで笑うことはないだろうけど。
ほくろを取って本当によかったと思いました。
気になるなら取ってしまえばいいよ
もしあなたが顔のほくろを気にしていて、でもとるべきかどうか、とっていいのかどうか迷っているというのなら、僕が背中を押してあげます。
いいから早く取っちゃいなさい!
迷う必要は1㎜もありません。
コンプレックスはそれを克服してこそなんたらかんたら、なんてまったく考える必要なし。
だってない人はないんですよ?はなっからないの。ない人はそれを克服したからないんじゃないの。最初からないの。
でもあなたにはある。なぜだか分からないけどある。あるから悩んでいる。
じゃあ、とってしまえばいいんです。簡単なことです。
ない人にはある人の気持ちは分かりません。そんな人がなんと言おうと耳を貸す必用はありません。あなたは自分の気持ちに従って行動すればOK。
僕は19歳のときにほくろを取って本当によかったと思います。さっさとやってよかった。
あなたもとりたいと思うのならとってしまえばいい。
特に10代から20代なんて好きだの惚れたのってことがいっぱいある時期ですよね?せっかくのいい時期なんだから、コンプレックスに感じているところがあるならばさっさと取ってしまえばいいんです。何割か増しで楽しく過ごせるようになります。
とっていいのかなんて迷う必要ないからね。気になるのなら、コンプレックスであるのならとってしまえばいい、間違いないよ。