40代50代はお腹のでっぱりが気になってくる年代でもありますね。特にお酒が好きで、食べることも好き、でも運動はまったくやっていないという人はかなりの確率でお腹が出てくることになるでしょう。
中年の宿命だからしょうがないとはいえ、誰しも好き好んでお腹をぼよよんとさせるわけではありません。本心ではスマートな身体でいたいと思っているはず。
今回はそんな悩みを持つ方に、作曲家の三枝成彰さんが書いた『無敵の1日1食』を紹介するとともに、実際に行ってみたその内容をお伝えします。
芸能人でもやっている人が多いという1日1食。いったいどういう点が優れているのでしょうか?
目次
三枝成彰さんの『無敵の1日1食』
帯に著者の三枝成彰さんの写真が載っています。なんと驚いたことに77歳だそうです。
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では「はじめに」の中からいくつかご紹介しましょう。
”私が1日1食にしたのは痩せるためでも、健康になるためでも、悟りを開くためでもありません。全力で仕事に取り組むためです”
”「食べる」という行為は疲労を招きます。1日3食も食べているとそれだけで疲れて眠くなり、仕事の効率が落ちるのです”
ここで三枝さんの1日の食生活が簡単に紹介されます。
- 朝 食べない(漢方ドリンク)
- 昼 食べない(漢方ドリンク)
- 夜 好きなものを好きなだけ食べる。飲む。
1日1食の1食は夕食なんですね。夜だと太るというイメージがありましたから意外でした。
次は本文からの抜粋です。
”お腹が空くのは食べるから。朝食を食べるからお腹が空いて昼食を食べたくなるのです”
”食事をすると糖質が体内に吸収されて「血糖値」が上がります。いったん上がった血糖値が下がる時にお腹は空きます。朝食も昼食も食べないと血糖値はずっと安定していますから、お腹は空かないのです”
上がるから下がる。確かに理屈的には合っています。
ちなみに三枝さんは肉好きだそうです。しかも牛肉か豚肉のみで鶏肉は好きじゃないとのこと。
そして野菜にも興味がなく、甘いもの、お酒が大好き。飲むのは焼酎か日本酒かウイスキーだそうです。ワインはアルコール度が低く、リラックスするまでにコストがかかるからあまり飲まないとおっしゃっているところから相当お酒に強い方のようです。
眠る前には、とらやの小倉羊羹『夜の梅』を厚めに切って、それを肴にブランデーを飲みながら、「あ~、今日もようやく1日が終わった!」とリラックスして眠りにつきます。
なんともゴージャスな夜ですね。
ところで食べる量を減らすというのは案外難しいですよね?でもこの点についても三枝さんは指摘します。
”世間ではよく『腹八分目がいい』とか『腹六分目がいい』とか言われますが、実際のところ一度食べ始めてから満腹になる前に箸を止めるのは至難の業ではないでしょうか?”
”だったら食べる回数を減らせばいい。そして1日1食だけ制限を設けずに満喫すればいいのです”
確かに理にかなっています。
後に続く本文には、具体的な『1日1食』の方法やその間に採るリンゴジュースやニンジンジュース、生姜や黒砂糖の栄養などについて書かれています。
「1日1食」の実践
「1日1食」をやってみようと思った理由
冒頭の内容と相反するようなことを書いてしまいますが、実を言うと私はかなりのやせ型です。なのでやせたいがためにこのことを実践するわけではありません。では何のためにかというと過敏性腸症候群のためです。
私の症状は便秘と下痢。食後にお腹を壊す。そうならないためには食事の量をごく少な目に調整する必要があるのですが、食べている途中で量を減らすのは難しいのです。
ならばいっそのこと食べる回数を減らしてはどうかと考えたわけです。
ですからメタボ対策の人とはきっかけこそ違いますが、でもこの方法で体調を整えたい、体調管理をしたいという思いにおいては同じです。
実際に1日1食をやってみた
私は接客業で1日中立ちっぱなしなので朝、昼食べないというのはいささか不安がありましたが以下のようにやってみました。
◇朝食
- 黒砂糖を2かけ。リンゴを¹/₂個。
- 牛乳コップ1杯。
- コーヒー
◇昼食
- 野菜ジュース
- 黒砂糖
3時ころ一瞬クラッとしましたが、その後は平気だったので継続。
◇夕食
三枝さんの本では、「夜は好きなものを好きなだけ食べていい」と書かれています。それに朝昼ほぼ抜いているわけですから夜はかなりの量を食べられるはず。
…と思ったのですが意外にそんなに食べられません。ご飯も茶碗一膳。いつもの夕食より少ないくらいでした。感覚ですが、これを続けると胃が小さくなりそうです。
ちなみに三枝さんは『夕食は仕事のつきあいからほぼ毎晩会食』だそうです。
1日1食の感想
食事の後はどうしても眠くなってしまっていたのですが、この日は一度もそんなことがありませんでした。『食べると疲れる。疲れると眠くなる』本に書いてあった通り、食べなければ眠くならないのです。夕食後は途端に眠くなりました。
1日だけなら『1日1食』はそれほど大変ではありません。空腹で耐え難いということもなかったですし、もしそうなったら黒砂糖を一つ口に放り込めばいい。夜は好きなものを好きなだけ食べられるのです。お酒も甘いものもOK。
それに加え、食事をしないということは、そのための準備や後片付けが必要ありません。これも大きかった。特に皿洗いは毎回面倒なのですが、食べなければ洗うものがないのです。すると自然、他のことに充てる時間がとれるようになります。
「1日1食」が向くのはどんなタイプ?
1つは本書の中に書かれていること、もう1つは私の体験を通じて学んだことです。
[本文中に書かれていること]
『1日1食』は胃腸が健康で何を食べても太ってしまうという人に向いている
[体験から分かったこと]
- 仕事はデスクワークあるいは運転
- 太りやすい
- 胃腸丈夫
- 甘いもの、脂っこいものが好き
- 運動しない
最初はお腹が空くのは辛いですが、そこを黒砂糖で乗り越えられればその後はなんとかなります。実際、食べないと眠くなりにくいですし、朝は食べなくても意外に平気でした。
あまり急激に減らしてもよくないかもしれませんが、体質的、習慣的に太りやすい人は試してみる価値はあります。一度無理のない範囲でトライしてみてください。
「食べること」とは何か?を考える
私自身そうなのですが、食べることが楽しみという人は多いでしょう。その楽しみがなくなったら毎日がつまらないという考え方も理解できます。でもそのことについて三枝さんは本文中でこのように述べています。
”食べることは卑しい快楽”
”食べることは生きることですから、食事に関する態度が変われば、あなたの生き方も変わる可能性があります”
耳が痛い話ですが、私はこれを、食べることばかりに執着するな、という意味だと解しました。確かに食べることは楽しいことだけれど、でも人生で楽しみはそれだけというのもどうなの?ともいえます。そうでなくても1日3回はあるわけですからね。
このやり方なら夕食は食べられるわけですし(しかも制限なく)それで体調管理と体重管理ができるのならばやってみる価値はあります。
ずっと続けるには相当な意思が必要でしょうが、何も毎日でなくてもいいじゃないですか。まずは今度の休みの日に試してみてはいかがでしょうか?
三枝さんが言われてる通りです。自分も3年してますね。2LからMサイズにダウンしました。今も維持しています。夜に1食をお酒とお摘みとご飯、おかずをタラ腹。食べた分は2食食べないから脂肪にならずに消費されますよ。お腹が空いた合図が血糖値が下がった時でその後は食べないと脂肪がエネルギーとして使われますからね。
コメントありがとうございます。返信が大変遅くなって申し訳ありません。
1日1食を3年も続けているというのはすごいですね。頭が下がります。
私は朝は食べていないものの、昼はしっかりと食べています。食べ過ぎるときすらあります。
食べることだけが楽しみになってしまっていて、1日1食の実践ははるか彼方に霞んでしまいました。