いますよね、どこの会社にも。
まるで部下をストレスのはけ口にしているとしか思えないようなクソ上司が。
特に営業系の会社にこのタイプは多いでしょう。とにかく分かりやすいですからね、数字がはっきり出てくる。
「パワハラ」という言葉ができて昔よりは少なくなっているのかもしれませんが、きっとあるところには依然としてあるはず。
今回はそんなクソ上司のパワハラに悩んでいるあなたへ、昔似たような目に遭った私からの話です。
目次
パワハラ上司は自分のことしか考えていない
最初にはっきりさせておきましょう。
そいつは間違いなく自分のことしか考えていません。
あなたのためになんてこと、これっぽっちも考えていません。
そう思うのには理由があります。
部下を休ませない
私が営業をしていた頃、5年くらい仕えたその上司は営業からの叩き上げでした。
自身が売上成績がよく、他人より早く昇進したため、指導に当たっては自分と同じこと、同じレベルを部下に求めました。
売れるのが当たり前。
なぜ売れないのか理解できない。
売れないということは仕事していないから。
そんなことを公言する人でした。
そしてその上司の根本的な思想は、
「売上なくして休みなし」
売れないやつに休みなんかない。売れないやつは休み返上で仕事しろという考え方です。
部下の人格を否定する
売上成績の悪い営業マンは上司に呼ばれ、机の前で延々と責められます。
頭がいいですから暴力をふるうとか、灰皿を投げるといった人の目につくようなことはしません。証拠が残ってしまいますからね。
その代わりに言葉で徹底的に追い詰める。
そりゃ仕事ですから数字が悪ければ叱責されても仕方ありません。
でもそいつのやり方は悪い数字を叱責するのではなく、
人格を全否定するのです。
「お前なんかいらねーよ」
「もう異動だな」
「向いてねえよ」
よく次から次へとそんな人の心をえぐる言葉が出てくるなと――今にしてみれば――思うくらいにさまざまな言葉で責められます。
営業マンの顔からはみるみる精気が失われていきます。
そして日々、これをくりかえされているうちに、ある人はうつ病のようになります。そして最後は会社を辞めることに。
そのクソ上司の下で何人もの人が会社を去っていきました。
会社は数字を上げる上司を評価する
「パワハラ」という言葉がここまで一般的になってもパワハラ上司がいなくならないのはなぜでしょう?
それはパワハラ上司は一定の数字を上げてくるからです。
手っ取り早く人を動かすには恐怖で支配すればいいというのはある程度は真実ですから、
それしかできないクソ上司は部下を責めつづけます。
するととりあえずは売上が上がってくる。長期的には問題があっても短期的には売上が増加する。
それを評価してしまうのが会社という組織なのです。
多少、指導方法に問題があっても会社にとって利益をもたらすと評価されれば、その上司のやり方は黙認される。
だからパワハラはなくならないのです。
何度でも言う。そいつは自分のことだけ考えている。
ある日、私は仕事が終わって帰ろうとしました。
翌日は休みだったので予定表に休みと記入したらあいにくそれがクソ上司の目に留まってしまいました。
「休みィ?」
「え、あ…はい」
「明日も商談会があるよな?」
「はい…」
その日は1週間続く商談会の1日でした。
「それなのに休むの?」
「……」
「本当に?こんなにプレッシャーかかってるのに休むの?今月売上できてるの?」
「……」
頭がいいですから「出社しろ」とは言いません。そう言うと言質をとられてしまいますから。
そう言うかわりに営業マンが自主的に出てこざるを得ないような状態に追い込むのです――結局、次の日は出勤になってしまいました。形上は私が勝手に出てきたような扱いになっています。
でも後になって聞きました。
その商談会に関して、上司が取引先から何らかの接待を受けていたといううわさを。
なんてひどい話でしょうか。
プレッシャーがかかっているのは自分の素行が原因なのに、それを部下の数字のせいにしておまけに休日まで出社させていたのです。
ふざけんなと思いました。
結局そんなものなのです。
壊されないうちに逃げろ
本当にあなたの成長を思っている上司なら、「パワハラ」なんてことには絶対になりません。
この怒鳴りはオレのことを思って言ってくれてるんだ、なんてことを思ってはいけません。
そいつはそんなこと考えてません。
自分のことだけです。
ちゃんと売上をつくってオレの評価に貢献しろ。
お前がここで働いているのはオレの評価を上げるためだ。
売れないでオレの足を引っ張ろうものなら容赦はしない。
そいつはそんなヤツです。
そんなクソ上司の元に我慢して居続ける必要はありません。
そんなやつに精神的に壊されてはたまったもんじゃありません。
とっとと逃げましょう。
それは全然恥ずかしいことじゃない。
自分を守るためです。
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