- ビットコインを買おうと思っている
- 仮想通貨が儲かるみたいだから買ってみたい
- 仮想通貨についてくわしく知りたい
そんなあなたにおすすめの2冊を紹介します。
話題になっているから一刻も早く買いたいという気持ちは分かります。早く買わないと乗り遅れてしまいそうな気になりますよね?相場も上がっているみたいだし。
でも焦りは禁物。
それなりのお金を払って買うわけですから、せめて自分が買おうとするものくらいは多少は勉強しておいたほうがよくないですか?
難しい本を何冊も読む必要はありません。読むのも面倒くさかったりしますから。とりあえずこの2冊でOK!「基本的なこと+α」は身につきます。
目次
『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』
2017年3月初版発行
あちこちで紹介されているので、なんだ、やっぱりこれなの?という声が聞こえてきそうですが、はい、これです。
とにかく分かりやすい。最初に読むならこの本でしょう。
今年の2月に発行された本なので中で語られているビットコインの価格は今よりずっと低いですが、学ぶべきなのはビットコインやブロックチェーンの基本的なことですからまったく問題ありません。
内容は大きく以下の5つの章に分かれています。
- ビットコインとは何か?
- ビットコインの仕組み
- 安全性とルール
- 他の仮想通貨
- フィンテックにはどんなサービスがあるか
これらのテーマが同心円状の中心、ビットコインからブロックチェーン、そしてフィンテックと順を追って説明されているので分かりやすい。
~「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」より
単に通貨としてだけではなく、ブロックチェーンという技術がいかに未来を変えていく可能性があるかが理解できるようになります。おもしろい!
また、購入を考えている人にとって「ビットコインの価格はどうやって決まるのか?」という気になるテーマも解説されています。一般の通貨とはまったく違う要因で価格が変化することがよく分かる。
4年に1度迎える「半減期」が次は2020年の東京オリンピックの年になっていて、「半減期」にビットコインの価格が上がる(これまでは)という話を聞くと、やっぱりビットコイン買っとこうかな?なんて思ってしまいますね。
正直、これ1冊だけでも十分といえば十分ですが、でもできればもう1冊、こちらもおすすめしておきます。
『ビットコインのすべてがわかる本』
2017年11月初版発行
逆にこちらは最近出たばかりの本です。レビューが少なかったので心配でしたが結果から言うととてもよかった。
『いまさら聞けない~』をさらにくわしく掘り下げたような内容になっています。
ビットコインのブロックサイズ問題や分裂騒動等がくわしく書かれています。おかげで今まで意味の分からなかったことが分かるようになりました。
また国内取引所の比較も出ているのでこれから仮想通貨を買おうとする人には参考になります。
内容がかぶらない
この2冊をおすすめする理由はこれ!
この手の本はどうしても内容がかぶりがちです。あ~、これほとんど同じこと書いてあるよ~みたいな。
それがこの2冊にはありません。最初の基本的なところを別にすれば、お互いに補完するような内容になっていて無駄なところが少ない。
たとえば「秘密鍵・公開鍵」に関することは『いまさら聞けない~』のほうがくわしく、ビットコインの分裂問題に関しては『ビットコインのすべてが~』のほうがくわしく載っています。
他の仮想通貨についても解説しているコインがばらけているのでそれぞれについて学ぶことができます。
固定レイアウトの本はkindleでは読みづらい
本の内容とは関係ないですが、気になったのがこれ。
私はkindleで呼んでいるのですが、『ビットコインのすべてがわかる本』は読みにくかった!なぜかというと、
字が小さい!
実は買うときにAmazonにこんな表示がされていました。
この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。
でも私の持っているのはkindle paperwhiteマンガモデルだから全然問題ないでしょ!と思って買ったのです。読みにくいのはスマホの場合でしょ?と。
が・・・
字がめちゃめちゃ小さいっ!!!
固定レイアウトではない『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』と比べると小ささがよく分かります。
どうなっとんねん、これ?
まるで国語辞典みたいな大きさ。これを老眼のオレに読めってのか・・・?
kindleだから一応ズームはできるのですが、実は「固定レイアウト」の場合、ズームするとそのままではページがめくれないのです。いちいち元の大きさに戻してから出ないとページめくりができないのでめんどくさすぎ。
kindle、すごく便利だけどこれだけはちょっと気になった点でした。
分からないまま売買しても収益があがった
たとえば株を買うときも、その会社について調べますよね?ただ株価が上がっているというだけで買いませんよね?
どういう事業をやっているのか、どんな形で社会に貢献しているのか、業績はどうなのか、いろいろ調べてから買うことと思います。
ところが仮想通貨はそうではありません。これは私の推測ではありますが、仮想通貨を買っている人の何割かの人は詳しいことはよく分からないまま買っているのではないでしょうか?
ビットコインってあれでしょ?バーチャルなお金のことでしょ?ブロックがチェーンでつながっているんでしょ?銀行が管理しているわけじゃないんだよね?
え・・・マイニング・・・?
Segwit・・・?
スマートコントラクト・・・?
・・・知らん。
そんな感じでとりあえずビットコインやアルトコインを買ってみたという人も多いはず。
実をいうと私がそうでした。流行っているみたいだから買ってみた。というのが本音です。NEMもよく分からないけどちょっと買ってみた、みたいな。
でもそんな私ですら――元手が少ないから大した額ではないとはいえ――お小遣い程度の利益をあげることができました。
別にくわしく知ってなくても収益があがる、というのが今年の仮想通貨だったのです(100%じゃないですよ!)。
仮想通貨のことをもっと知っておきたい
確かにビットコインの仕組みやブロックチェーンとは何か?なんてこと知らなくても仮想通貨は買えます。買える上に今の(2017年12月現在)の相場ならそれなりに収益をあげることもできるでしょう。
別にリップルが何のために作られて、NEMが何を目指して生みだされたのか、なんて堅苦しいことは知っていようがいまいが関係ない、のかもしれません。
でも、果たしてそれでいいの?
短期的に利益だけを追い続ける買い方はきっと長続きしません。仮想通貨に対する理解や興味もそれ以上のものにはならないでしょう。単なるお金稼ぎの手段。
でも、それでいいの?
コインの開発者もそんなふうな使われ方だけをされることは必ずしも本意ではないでしょう。彼らも大きな理想があってコインを作っているはず。
だから仮想通貨を売買するならば、
- このコインを応援する
- この仮想通貨を買うことで未来を作っていく
- この仮想通貨によって次の世代をよりよいものにしていく
という気持ちで購入する方がずっと有意義になりませんか?コイン草莽のときから参加できるなんてある意味すごいことです。
それに少なくとも自分の買っているコインのことくらいは他の人より知っているほうがいいですし。
最後に『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』に掲載されていた長期投資の神様ウォーレン・バフェットの言葉を紹介しておきます。
ある金融商品に投資をする際は、その商品について論文を書けるくらい勉強してから買うべきだ。
論文は無理にしてもそれなりに説明できるくらいにはなっておきましょう!
ではまた次回、です!